Gコードは、工作機械や3Dプリンタなどの数値制御(NC、Numerical Control)システムで使われるプログラミング言語です。CNC(コンピュータ数値制御)機械を動かすためのコマンドを記述します。これにより、機械は切削、旋削、穴あけなどの加工を自動的に実行します。
以下はGコードの基本的な要素とよく使われるコードの一部です。
Gコード
- 各アドレスコマンドは特定の文字文字(G、M、X、Y、Zなど
)から始まり、数値が続きます。
G01 X10 Y20 Z-5
- 座標と移動
- X、Y、Z : 座標軸。工具や機械が動く位置を示します。
- F : フィードレート(切削速度)。
- S : スピンドル回転数。
- GコードとMコード
- Gコード: 動作(直線移動、円弧移動など)を示します。
- Mコード: 装置の制御(スピンドルのオン/オフ、クーラントの制御など)を示します。
主要なGコード
コード | 説明 |
---|---|
G00 | 高速移動(空走) |
G01 | 直線補間(インターインター) |
G02 | 時計の円弧補間 |
G03 | 反時計回りの円弧補間 |
G17 | XY平面選択 |
G18 | ZX平面選択 |
G19 | YZ平面選択 |
G20 | インチ単位指定 |
G21 | ミリメートル単位指定 |
G28 | 原点復帰 |
G90 | 絶対座標指定 |
G91 | 増分座標指定 |
主要なMコード
コード | 説明 |
---|---|
M00 | プログラム停止 |
M03 | スピンドル正回転開始 |
M04 | スピンドル逆回転開始 |
M05 | スピンドル停止 |
M08 | クーラントン |
M09 | クーラントOFF |
M30 | プログラム終了・リセット |
Gコードの例
以下は簡単な加工プログラムの例です:
Gコードは作業機械の仕様によっては非常に異なる場合があります(例:Fanuc、Siemensなど)。作業に使用する機械の取扱説明書を確認することが重要です。
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