インストルメントパネルのCAD化

インストルメントパネル

自動車の運転席周りの計器類、操作スッチ、オーディオ、エアコンなどを並べた前面パネルのことです。
スピードメーターやタコメーターなど自動車の走行に必要な情報を指し示す計器類が配置されていています。
自動車草創期に、馬を加速させるために踏みつけた板に、計器類を取り付けたのが始まりとされています。

今では全面的に液晶ディスプレイの表示方法に変わりつつあります。
安全で快適な運転に必要な映像や、画像情報を表示できる方法の導入が進んでいます。
液晶ディスプレイの採用により画面を切り替えることができ、一つの液晶パネルで数多くの情報を表示できるようになります。

インパネモジュール

設計構築段階で成形流動予測や剛性予測を行います、製品完成後はリバースエンジニアリングを用いて性能評価までの検証ができます。
インパネは部品同士の組合わせ・建付け・段差・隙間の最小化や、多くの可動部品の操作感に統一感という演出が可能であり、高度な技術が必要とされています。

インストルメントパネルのリバースエンジニアリング事例

対象物:インストルメントパネルの実物
3D計測方法:Solutionix社製、光学式非接触式スキャナー(ツインカメラ式高精度スキャナー)、精度0.05mmにて測定。
使用したソフトウェア:INUS Technology社製、RapidFormXOR3(リバースモデリングソフトウェア)を使用。
データサービスの内容:3D計測データからCADモデリングをして、IGES及びパラソリッドデータで提供します。
依頼社のデータ利用目的:インストルメントAパネルの実物をCAD化して製品の形状を解析するため。

インパネの実物⇒ 3D計測 ⇒ 点群 ⇒ ポリゴン面 ⇒ CADモデリング⇒ CADデータ出力