歯車のCAD化

歯車について

歯車(ギア)は、種類や噛み合わせにより動力から伝わってきた回転を操作しています。
自動車ではエンジンからの出力を、ミッションギアによって回転を操作する事で動力の調節をしています。

歯車の種類の例

  • 平歯車(spur gear)
  • はすば歯車(helical gear )
  • やまば歯車
  • 内歯車
  • ラックギア

平歯車—歯を回転軸に平行に切った歯車。円筒面上にある歯筋が軸と平行になっています。

はすば歯車—平歯車を少しずつずらして組み合わせた構造で、歯が傾斜しているため回転軸方向に延長すると螺旋になっていきます。

やまば歯車—はすば歯車を2つ組み合わせた形をしている歯車。スラストが発生の問題を逆向きにして自動で打ち消しあう構造の歯車。

内歯車—平歯車とかみ合うように円筒上に歯が作られている歯車。遊星歯車装置、ギヤカップリングなどに使われています。

ラック—歯を直線状に配置した歯車、直線歯車ともいいます。工作機械の位置送りや自動車のステアリング装置などに使われています。

ギアの現物形状からリバースモデル作成

  1. ギアの現物形状を3D計測します。
  2. 3D計測データからポイントデータの点群データを最小化して点群データの最適化をします。
  3. 複数の方向から3D計測した、点群データを独自のアルゴリズム(効率的手順)を利用し正確に位置合わせをします。
  4. ポイントデータの点群データを、三角ポリゴンメッシュに再構成し、個別のポリゴンデータを合成して最適な3Dデータにします。
  5. ポリゴンデータの断面を円弧や直線などの幾何線に置き換え、抽出した断面ラインを利用してCADモデリングします。
  6. リバースモデリングの専用ソフトウェアーにて、3D計測からリバースエンジニアリングのCADモデルを作成します。

ギア ⇒ 非接触3D計測・接触式3D計測 ⇒ 点群 ⇒  ポリゴンデータ ⇒ 3D合成 ⇒  ギアのリバースモデル