ポリマーって何なのでしょうか?

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高分子ポリマーとかよくCMで見たり聞いたりしますが何なのでしょうか。
全くの専門外の方には(自分も)分からないものですよね。

介護や樹脂製品製造やクルマのワックスでも出てくるキーワードではないでしょうか。

まずはポリマーって何?と言う前に「モノマー」を知りましょう。
「モノマー」というのは「ポリマー」の素です。(すっごくカンタンに言うとですよ)
「ポリマー」は「モノマー」がたくさん重合*し、鎖状・網状になったものです。
(重合:分子同士が結合する事。小さな[単量]の分子がより大きな分子[高分子]へと変化すること。)

「モノマー」は単量体(単体)といわれています、この「モノマー」が2個以上~数十個集まったものを「オリゴマー」といいます。
「ポリマー」は「モノマー」が数百個重合されたものをいいます。

さらに同じ分子のみで全て構成されているものを「ホモ」、構成されている分子がバラバラなものは「ヘテロ」と頭に付きます。
同じ分子の「ポリマー」=「ホモポリマー」、バラバラな分子の「オリゴマー」=「ヘテロオリゴマー」といいます。

重合させる分子の性質で吸水性に富んでいたり、耐熱性に優れていたりというある性能に特化した製品開発につながるものとして研究開発されています。

例えばABS樹脂やポリエステルもポリマーをアロイ化*して作られています。
(アロイ化とはポリマー同士を結合させ、高い特性をもつポリマーの開発をもとに、新たなエンジニアリングプラスチックを開発しようという方法の一つでもあります。)

複数の高分子ポリマーを結合(相溶化*)させたABS樹脂は耐衝撃性に優れ生産性も高い性質を発揮しています。
(相溶化:高分子同士では均一な混合をしにくい場合がありますが「相溶化剤」を加えることで均一な状態になります。)

我々の暮らしでは高吸水性ポリマーが言葉的に馴染みがあるのでは?
介護現場では「紙おむつ」に、また震災などの被災地やレジャー用もある「簡易トイレ」でも活躍しています。
吸水性は大変強力で、ポリマー自体の重量の約数百~数千倍の吸水性があります。
市販の吸水ポリマーも1gの使用で約300~500mlの水分を吸収し、多少の圧力がかかっても壊れず保水性は保たれています。
紙おむつの中にもこの吸水性ポリマーが使用されていて、子供用でも約500mlの吸水量(3~4回の排尿分)があり、成人の排尿量(平均400ml)位なら全て吸収してしまう程です。

こういった技術で少しでもラクになる方がいるのですから、さらなる性能の向上を期待したいですね。