LNG(液化天然ガス)と日本の発電事情の関係は?

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ガソリンの高騰はキツイですよね!(この記事を作成している時点で168円/ℓ)

原発事故や原油価格の高止まりで発電事情も様変わりしました、それまでの原子力発電に取って代わって、LNG液化天然ガスでの発電も欠かせなくなりました。

日本の「LNG液化天然ガス」の輸入量はどんどん増加していきますね。(資源の乏しい日本ですからね…)
「LNG液化天然ガス」は、-162℃で液状化させて体積を600分の1にした状態で、専用の受け入れ基地(タンク)へと運びこまれます。
日本の発電事情は原発事故の影響から火力発電へとシフトが進みなかでも「LNG火力発電」は国内最大の発電量となっています。

このLNGの輸入量は2012年度に8000万トンを超えてしまいました。(世界全体の約3割)
海上輸送に必要なタンカーは一隻約200億円ともいわれる。
このタンカーは船体が安全と輸送の効率化のため2重になっていて、自然気化するガスもタンカーの航行の燃料となります。
日本にはLNGを貯蔵するタンクも沿岸部に約30か所あり今後も建設が進んでいます。

日本がLNGを輸入している主な国は、マレーシア・オーストラリア・カタールなどで、日本は世界第1位の輸入国となっています。(2位は韓国)
マレーシアから日本の受け入れ基地までは約4600kmあり輸送時間も約6日間かかります。
カタールからでは12000km離れていて約13日間もかかります。

日本はLNG消費量では世界5位です、1位はアメリカなのですが産出量も消費量も1位なんです。
産出国はアメリカ・ロシア・カナダという順で、消費国もアメリカ・ロシア・イランという順です。
ロシアはパイプライン敷設によりウクライナ・ドイツなどEU諸国との取引が多い国です。

どんな産業でも一般家庭でも電力は必要不可欠ですので、安全で安定した電力供給が今の一番の課題でもありますよね。