真空管の魅力とは

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デジタルオーディオの時代になり「音にこだわる」という方の指向も昔とは違っていますよね。
オーディオマニアの方といえばスピーカーやヘッドホンにこだわる方、アンプにこだわる方などもいらっしゃいますよね。
徹底的にクリアなデジタル音源にこだわる方や、アナログの「ポツポツ」というノイズがかえって魅力的だという方も…。

なかでも真空管を使用したアンプを通して聴く音楽が最高だという話を聞いた事があります。

真空管とは、電流の増幅・整流・発振などをします、働きをみるとトランジスタのもとになっているのです。
真空管は「フィラメント」を使用しているため、高い電圧が必要で大きなトランスも必要になります。
真空管を動かせば発熱しその性能を十分発揮するまでにはタイムラグが生じます、また起動するたびにこういった事を繰り返すので寿命も短かったそうです。

1950年頃にはアメリカでトランジスタが発明され、「トランジスタラジオ」が世に出回りました。
トランジスタは「大きさ・性能・消費電力など」真空管に取って代わる優れた性能を持った存在となりました。
以降、オーディオ、テレビ、洗濯器、コンピュータなど電機機器類には欠かせない存在となりました。

皆さんご存知の通り音源はアナログとデジタルに分けられます。
アナログ音源—音源そのままを収録したもの
デジタル音源—1秒間の音源をデジタル化すると約1.4Mバイトという「符号化」したデータにしたもの

人が認識できる音の周波数帯域が「20Hz~20KHz」とされています。
CDでのデジタル収録にはこの周波数帯域は基本的には使用(収録)されていません。
しかし、アナログにはそのまま収録されています。
人には聞こえていないはずの周波数の有無が「アナログ」「デジタル」の音の違いに繋がります。

アナログにはその限界付近の微妙な音が再現されているんでしょうね、そこが魅力なんですよ。(きっと…)
中高年の方で音の違いに取りつかれたファンは多く、今は若い層でも真空管の魅力にハマる方もいるそうですよ。

これからやってみたい方に、知っておいて「ソン」はないポイント。
消費電力が大きく使用時には「ヤケド」するほど熱くなる
タイプで違ってはきますが、全体のサイズが大きい(大きいという事は「重い」)
電源が入っても温まるまで待たなければならない(本来の性能を発揮するため)
トランジスタと違い、電力負荷による劣化で交換が必要になること
以外とデリケートで取扱に慎重さも必要な割には「出力が小さい」
でも手をかける事にこだわりがあるんでしょうね。

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まぁ、ジャズでも聴きながらウィスキー片手に渋い時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?