FRP素材の活躍とは

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繊維強化プラスチック(FRP)は、ガラス繊維などの繊維をプラスチック(樹脂)の中に入れて強度を上げた複合材料をいいます。
日用品やヘルメット、クルマのパーツなどにも使用されています。

FRP製造に必要な主な素材は—–
***強化繊維素材***
ガラス繊維を使用するものが一般的に広く知られています。
強い強度と剛性が得られ、コストもあまりかかりません。

カーボン繊維で作られるものは軽量で大変優れた強度を得られます。
他にはガラスマットやビニロン繊維、ポリプロピレン・ポリカーボネートなども使用されますがちょっと高価になります。

***樹脂素材***
樹脂もエポキシ樹脂・フェノール樹脂・ビニール・ポリエステル樹脂などが使用されます。

***添加物など***
さらに作業をしやすくするため硬化剤や顔料などを混ぜて作ります。

— FRPの特徴 —
***メリット***
・同じモノを作って比較すると、鉄素材で製造するよりもはるかに軽量に製造できる
・また強度の高い繊維を使用する事で高い剛性が得られる
・耐薬性・耐候性にも優れているので、船舶のボディー素材、薬品のタンク、屋外施設の屋根材など環境変化にも対応できる。
 (水濡れや乾燥の繰り返し、紫外線照射などでもプラスチック製品に比べ劣化は少ない)
・金型等を使用しなくても造形がしやすいので、使用場所に合わせた製品の製作ができる。

***デメリット***
・形が出来上がってからの切削加工などの手直し(修正)が難しい
・思っているより硬いので柔軟性は低い(逆に一か所に力がかかると破損する恐れがあるということ)
・リサイクル(再利用)がしづらい
・プラスチック樹脂製品だと燃える事も…(あたりまえですかね)

モータースポーツがお好きな方はFRPで軽量化された車両をご覧になった事もあるでしょう。
プールのウォータースライダーや公園の恐竜などのオブジェもFRPで作られているものもありますから、お世話になっているかもしれませんね。