モーターの鉄芯(コア)製造とは

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ハイブリッドカーの普及によってエコカーブームが起きていますが、モーターを使用した走行時で最高の性能を発揮することはエコカーに課せられた最低限の使命ではないでしょうか。

燃費や走行性能を向上させるにはモーターも高性能化させる必要がありますね。
車両に搭載できるバッテリーの容量で最大限にモーターも性能を発揮させる必要がでてくるのです。

モーター作動時には電磁コイル等の磁場の中で金属板を回転させますので、電磁誘導の効果により渦状の誘導電流が発生します、これを「渦電流」といいます。
一枚の大きな素材でコアを作ると渦電流の影響で発熱を起こしたりします。
この影響を抑えるためには一枚のコア素材を薄く、絶縁処理の被膜加工をしていきます。
これで単体での渦電流の影響が最小限へと抑えられていくのです。
そして渦電流を最小限に抑えた状態の素材を重ねていくことでコア全体を構成(成形)していきます。

大きなモーターになればこの鉄芯(コア)は多くの鋼材を重ねて製造する必要があります。
城山産業株式会社(岐阜県大垣市) は、このコア部分を一貫製造しているメーカーです。
高い技術力で250社を超える供給先を持つ国内でも少ないメーカーです。
0.1mm単位での高精度なプレス加工技術により精度の均一な成形が可能になるのです。
精密な仕上がりはモーター回転時にもブレず、渦電流の影響も最小限に抑えられ他の機能への干渉も少なく最高の働きをしてくれるのです。