ハチの知恵「ハニカム構造の特長」

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毎年暑くなってくると「スズメバチ」が活発に行動しますね、かなり危険な存在です。
まだ「ミツバチ」くらいならサイズ的には怖くは無いのですが…
ハチといえば独特の蜂の巣の構造が思い浮かびます。

蜂の巣といえば「ハニカム構造」というのが有名ですね。

工業製品にもこの構造や似た構造の特性を活かしたモノが沢山あります。
自動車の排気系統の触媒・人工衛星や新幹線の床材・強化段ボールにも利用されています。

「ハニカム構造とは、正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造である。」

三角形や四角形なら隙間なく敷き詰める事ができるのは分かります。
多角形では六角形が最高で、それ以上の面で構成される多角形では納まりがつきません。

三角形や四角形・六角形のなかで効率よく組み上げられ、高い強度も発揮できるのは「六角形」です。
薄く軽い素材でもこの「ハニカム構造」に組み上げる事は軽量で最高の強度と面積を確保できるのです。

こういった特性を活かした紙製(段ボール)のハニカム構造のパレットもあります。
今までの木製やプラスチック製のものよりも軽量で廃棄時の環境への影響も考慮できます。
平面での耐荷重も約10tを越えるほどですので、耐荷重も今までのものと遜色なく使用できる物です。
紙製のハニカム製品の耐荷重は1平方メートルあたり約30tという事もいわれています。

六角形の樹脂製のパーツを大量に水面に浮かべると、互いに面同士が引き寄せられるのでピッタリとカバーできます。
この効果を活かして薬剤などの入ったタンク内の蓋に使用されています。
蒸発(揮発)防止や臭いの軽減・遮光などの効果もあるのですが、集まった様はいかにも蜂の巣「ハニカム」ですよ。