圧力計の「心臓部」で国内シェア90% [高橋製作所]

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*** 受注拡大、高品質が決め手 ***

長野県諏訪市にある高橋製作所は工業用圧力計の「心臓部」にあたる拡大機構部(ムーブメント)で圧倒的なシェアを持ちます。
ブルドン管式圧力計では「当社の開発したムーブメントが国内圧力計メーカーの90%以上に使われている」(高橋正司社長)という。

創業者の高橋昭夫会長が当時、明確な規格がなかった圧力計のムーブメントに着目し、独自のアイデアを取り入れた主力製品です。

同社の生産するブルドン管式圧力計は金属をチューブ状にしてC型に成形、内部に油や空気、水などで圧力を加えた時、C型部分のブルドン管が真っすぐに伸びようとする力を利用するもの。
伸びようとするわずかな力を感知し、扇形をした歯車のセクターギアと対になるピニオンギアという2つの歯車を使い、メーターの針を270度の範囲で動かすのがムーブメントです。

振動の影響で針が振れない圧力計などは消防車のポンプや工作機械にも使われています。
7割が圧力計に関する事業だが、ほかには、マイコンガスメーターの地震感知センサー、自動車のエンジン周辺の部品加工という二つの事業部門を持つ。

高橋社長は「圧力計メーカーが2年ほど前から、ムーブメント部品の調達を海外企業から当社に切り替えている」と話す。
海外企業の安い部品が人件費などの高騰から徐々に価格上昇していることがひとつの原因で「コストダウンすることはあっても価格上昇がなく、安定供給できる点が評価されている」(同)という。
円高の影響で一般的には輸出が厳しい状況にあるなか、海外企業からの受注も増加傾向にある。
「圧力計の完成品の品質で差をつけたい」(同)という理由で同社に発注するケースです。
国外へは圧力計のムーブメントを韓国、台湾、中国企業に納めており、現在の国内外の取引社数は約50社に上り、同社はムーブメントに関していくつかの特許を保有しています。