進化する超精密鏡面加工技術 [ティ・ディ・シー]

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** Ra1ナノメートルの面粗さを実現 ***
これまで超精密鏡面加工に特化してきたティ・ディ・シーは、金属・セラミックス・半導体・新素材・ガラス・プラスチックなど、ほとんどの材質にRa(面粗さの平均値の規格)1ナノメートルという超精密領域の面粗さを実現しています。
ごくわずかずつ削り一回の研磨量を超微量にすることで、寸法公差をプラスマイナス0.1マイクロメートルまでに制御することができるのです。
また平行度や真直度、角度についても同レベルの加工精度を実現しています。
なかでも平面度は、50平方ミリメートルの領域であれば、50ナノメートル以下という面のウネリや傾きに抑えることが可能となっています。
同社の鏡面加工技術は、各種の機械加工要素にも超精密加工が行えるように進化しており、国内最高水準の加工技術を維持しているのです。

*** 顧客の希望する加工精度を実現 ***
数年前まで数百社だったユーザー数も現在では2500社を超えるまでになっており、05年に東京営業所(東京都千代田区)を、07年には西日本営業所(大阪府吹田市)を開設したことで、高度化する顧客ニーズへの迅速な対応が可能となりました。

また各種の展示会への出展は年間十数回を数え、自社技術をアピールする機会を増やし、ブランドイメージの確立を目指しています。
この取り組みが奏功し「今では、できそうもない加工品はティ・ディ・シーへ、加工に困ったらティ・ディ・シーへという口コミが浸透してきている」、「今後の顧客ニーズは、更なる超精密化」と赤羽社長は分析します。
そこで同社の研究開発部隊は寸法、平行、角度など0.01マイクロメートルへの挑戦を行っています。
すでに対応する各種測定器を導入済みで、「あとは成果を待つばかり」(同)の状態だそうです。
また極小・極薄の超精密加工品のほか、長尺・大面積の高精密加工品の研究開発も進めていて、研究開発で集積した超精密加工技術を一般加工品へ横展開することで、事業の幅を広げています。
「今後は現状のオンリーワン加工技術を進化させながら、各種の加工要素において超精密を謳える技術を確立したい。また海外での顧客の発掘にも努めたい」(同)と抱負を語っています。