超高齢化社会に向けて

筆者の祖父は95歳で亡くなりました。
90歳前後で大腿骨を骨折し、手術して治ったものの要介護認定を受けました。
それからはデイサービスを利用してお風呂に入れてもらったり、養護老人施設にショートステイしたりするようになりました。
大腿骨の骨折時から祖父は自分の自動車を手放しています。
それからは祖父・祖母の定期的な受診日に父が車を運転して開業医さんのクリニックに連れて行っていました。
診てもらって薬を処方してもらい門前薬局で処方された薬を購入して帰ってくることをしていました。
スーパーなど買い物にも週末の休日に車で父が連れて行っていました。
祖母は今年誕生日を迎えると91歳になります。
今も健在ですが、両方の大腿骨を骨折して手術を受けています。
それからは父や母は以前よりより頻繁に実家へ行くようになりました。
祖父・祖母二人とも脚(大腿骨)を怪我してからは動くことのできる範囲が明らかに減りました。
祖母は地元の高齢者でお風呂にでかけるサービスに参加したり、昼食にワタミの宅食を注文するようになったり高齢の生活に工夫して対応しています。
筆者は改めて団塊の世代が皆75歳以上になる2025年までに持続可能な地域社会をつくり備えていく必要があると感じるようになってきました。

高齢になった人たちが自動車運転免許を返納し自家用車を手放せば、公共の・地域の交通手段を利用して病院や買い物に出かけなければならなくなります。
それは田舎・過疎地でも都心部でも起こってくると考えられます。
利用できる交通手段について改めて考えてみると、都市部では多いですが、過疎地・田舎では少なく、大きな課題があると考えます。
筆者は自分が通っている開業医さんのクリニックで特別養護老人施設などに入所されている高齢者の方が施設のスタッフに連れてきてもらって一緒に受診している様子なども実際に見たりしました。

後期高齢者ともなってくれば家族なり、上記のような施設のスタッフなり、本人なりが何とかして定期的にクリニックに通ったり、生活に不可欠なものや食料品の買い物に行ったりして何とかしなければなりません。
お風呂に通ったり、宅食を頼んだり、養護施設、コミュニティーバス、安全な自動運転バス、などいろんなことが今から、これから、考えてつくりあげていく必要はあるのかもしれないと考えます。