夏場だからこそ!素麺編

素麺
ものすごく今年の夏は暑くなるとお昼のニュースでいっていました。
正直地球は日本はどうなってしまうのでしょうか。
しかしそんな厳しい状況でもヒトは物を食べて生きていきます。
そしてこんな暑さに心地よい食材はわが国にあります。
そう、素麺です。
今回はそんな素麺の製造過程について書いていこうかと思います。

素麺の主な原料は小麦粉と塩と水です。各地の素麺製造業者はこの原材料を歴史と日々進歩する技術で作っているのですね。
まずこれらを混ぜ合わせます。これは毎日の天気や気温に湿度なんかを考慮して絶妙な塩梅になるように職人さんの技術が問われます。
塩分が強ければ伸びにくく、逆に弱ければしっかりとした状態になりにくいというとても難しい工程で、これを練り工程と呼ぶそうです。
その後、麺圧機に麺生地をのせ、その自重を利用して生地をまとめます。
この工程を昔はヒトが足を踏んで行ってきました。
次に麺生地を帯状に切り出します。
ローラーをなんどか通し、丸棒状にし打ち粉とよばれる小麦粉ををふりながら巻き取っていきます。
それが終われば一度塾生させます。
そしてさらにしっかりとした素麺にするために先の工程の丸棒状の面を3本合わせてローラーを用いてさらに細くしていきます。
この際に植物油を塗布し麺同士のくっつくのを抑制したり、表面が過度に乾燥しないようにします。
ここまできたらまた熟成させます。
次はしたじ工程と呼ばれ植物油を塗布しながらローラーを用いてさらに細くします。
そしてさらに熟成。
こより工程に入ります。細くした生地をさらに細くしながら巻き取っていきます。
そしてこれでもかというほどの熟成タイム。
熟成が終わると掛け作業に入ります。
麺によりをかけながら8の字状に2本の棒に巻きつけていきます。
そしてもうお分かりでしょうが熟成タイム。
小引き作業と呼ばれる麺を約40cm程度に引き伸ばします。
はいそしてお決まりの熟成タイム。
そしてここから素麺らしくなってきます。
一本一本手作業で麺を120cm程度に引き伸ばします。
この長さは天気や湿度、練り具合などを計算し、長さを調整します。
はいはい熟成、熟成。
次は門干し作業です。
8の字に麺を掛けてあるため、クロスしている部分が引っ付いているので、2本の棒をしようして手作業で1本1本裁いていきます。
その後付けばたという道具をつけます。
付けばたにつけた麺を引き伸ばし麺を乾燥させます。
一晩乾燥させた麺を規定の長さに切りそろえ、検査をします。
その後検査に合格した物を規定の重量に結束し箱に詰めて完成です。

いやまさか素麺がこんなに手の込んだ作業をしているなんて知りませんでした。
今度素麺を食べるときによりいっそう美味しく食べられそうですよね。