TVゲームの3D空間内における視認性の虚と実。

360756
TVゲームと言えば、いまや3D映像が当たり前になりましたが、
2D方式のそれまでのドット・スプライトから移行する
その黎明期には、実に様々な試行錯誤があったといいます。
今回は、3D表示のゲームを遊ばせるための、「距離感の嘘」
について考えてみたいと思います。

1・「隊長!遠すぎて敵が見えません!!」
実際にゲームの開発現場であった実話だそうです。
3D空間内に、シミュレータのように、そのまま距離感や物体の大きさを忠実に
再現した場合、「遊べない!!」という事になってしまったようです。

2・「あえて俺は嘘つきになるぞ!弾が当たるように表示してやる!!」
ゲームは楽しめないと、ただのクソゲー呼ばわりされてしまいますので、
何とかしなくてはなりません。そこで開発者の方は、あえて、「距離を近くしたり」
「必要以上に物体の表示を大きくする」事で、空間内の視認性のバランスを取っていったのです。
(シミレーション系の場合、あえて嘘をつかない方向に調整する事もあるそうですが、
それでも、「遊び易さ」を念頭に置くようです)

3・「個人的に遊んだ感想。」
私は個人的にTVゲームが好きですので、いろいろと遊んでます。
今回のテーマに沿った物でいえば、機動戦士ガンダムの3Dアクション・シューティングで
プレイとは関係ない所で、演出が勝手に進行する作品があるのですが、一例を挙げると
「海上で輸送機から爆風で少女が投げ出される」という演出の、
「肝心の少女が目視できない!!」・・開発者!ワザとやってるだろ!などがあります。
(ちなみにクリア特典で吹っ飛ぶ少女の3Dモデリングが鑑賞できるので、開発者・・・。)

最後に・「逆手に取ったぞ!実際には、こうなるのだ!」
百聞は一見にしかず。という事で、今回はあえてリンクを貼らせていただこうと
思います。「PS2専用ソフト「鉄人28号」pv」、以上です。