国産アニメの今後の方向性

アニメ絵
最近、TVを観ていてチラッとアニメを見る機会があったのですが、
なんか、絵というか、動きも含めての「感じ」が昔と違うんです。
いったい、アニメーション業界に何が起きているのでしょうか?

1・「フルCGアニメーション」
ゲームやアニメーションも、かなりの割合で3D・CGが導入されています。
ディズニー作品も昔は手描きの「絵」のアニメでしたが、人気の低迷と共に、ピクサー社の
「3D・CG人形アニメーション」に路線変更し、見事に復活を果たしました。

2・「国内アニメーション事情」
一方、国産アニメですが、「トゥーン・レンダリング」という処理を施す事で、
線画の絵と見分けの付かない画を作り出す方向性に移行しつつあります。
最近はコマ(フレーム)数をワザと減らす事で、国産アニメ最大の特徴である
「リミテッド・アニメーション」処理を、意図的にする事も可能です。
(リミテッド・アニメーション:1秒間に60枚の絵を入れる事をフル・アニメーションとした場合、
例えば1秒間に10枚程度に抑える事で、制作コストを抑える手法。静と動の緩急を付ける事で
メリハリのある、独特の動きの表現ができる日本独自のアニメーション技法。)

3・「結局、どこに落ち着くのか?」
国内に限定すれば、キャラクターは手描きの絵で、それをPCにスキャンし、彩色と編集を
PC作業でやる。また、メカなど複雑な形状の無機物の作画は3DCGでやり、違和感の無いように
合成するという所に落ち着いている印象です。また、前述したように、
アクションシーンや「決め絵」(バンク・シーン)やオープニングなど、作画コストのかかるシーンに限定して、
「トゥーン・レンダリング作画」を使用している印象を受けます。

国産アニメにも、フル・トゥーンレンダリングのアニメーション作品が中にはあるようですが、製作費が物凄くかかるようです。
日本の場合は、ディズニーのように「フルCGでハイ・クオリティ」という風には、
簡単にはできないのが現状のようです。