製造現場とトレーサビリティの活用

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製造現場において「高品質」「安定生産」は第一に考えていきたいものですね。
もうISO9001などの国際基準を取り入れて製造を行うことは当たり前となっています。

自分たちの携わったものには絶対の自信を持っていたいですね。
しかし前工程・後工程・流通段階ではどうでしょうか。
顧客様からのクレームなどに明確に返答できる材料は確保しておきたいですね。

「社内製造の製品」でも「社外からの購入部品」にも「外注からの納品部品」にも責任を持たなければなりません。
全てが組み合わさった状態が自社の製品であるなら全ての管理を怠ってはいけませんね。

なにかあった場合を考えると、「いつ」「どこで」「誰が」「どんな状態で」「どう対処した」かが把握できてい無ければなりません。
全ての事象をいちいち書面に残すことは難しい場合もあります。(衛生(環境)上できない、高速での作業中、微妙に似た事象が多いなど)

まずは、部材の納入(在庫)から各工程での使用実績の把握ができれば「モノ」の追跡ができます。
後は、作業(工程)報告書などを遡れば「作業によるものか」「材料などの品質によるものか」の追跡ができます。

製造現場での追跡は、材料の加工と部材の組み立てから行えます。
材料自体の不具合、加工作業時の不具合、また部品(部材)の不具合、組み立て作業時の不具合などを発見できれば対策も見つかります。
これは作業人員の配置や工程内の見直しにも活用できるデータにもなります。

こういったデータを取るには作業開始時、不具合の発生時、作業終了時の報告をしっかりとしておきたいものです。
各工程の管理、連携によって製造に関わる品質・作業の向上に繋がります。
製品から材料にまで遡れるということはその会社の「品質・作業・管理」全てにおいて連携が確立されている証拠でもあるのです。