世界の資源と主要鉱山権益とは

5b9b4a8863fe7579769289a245196812_s

製造業には欠かせない原材料である資源とその開発は世界規模でみるとどうなっているのでしょうか。

オーストラリアや南アフリカ、南米に多くの鉱山が展開されています。
鉄鉱石や鉛・銅・銀・ダイヤモンドなど天然資源が豊富にある場所では各国の権益の熾烈なやりとりもあるようです。

資源開発分野ではオーストラリアの「BHPビリトン」とオーストラリア・イギリスの「リオティント」、ブラジルの「ヴァ―レ」が主に世界
での資源分野の先頭に立っています。

・鉄鉱石—ヴァ―レ・リオティント・BHPビリトンが貿易量のトップを占めています

・原料炭—BHPビリトンが20%の貿易量を「テック・リソーシズ(カナダ)」「アングロアメリカン」「エクストラータ(スイス)」などが続い
ていますが「BHPビリトン」の20%にははるか及びません。

・ニッケル—「ノリリスク・ニッケル(ロシア)」「ヴァ―レ(ブラジル)」「金川集団(中国)」で約40%の生産量を賄ってい ます。

・アルミニウムの精錬に使用される「ボーキサイト」は35%がオーストラリア(ウィパ)で産出され世界でもトップで「BHPビリトン」はこの
権益を100%保有している。

・鉄鉱石の分野では「ヴァ―レ(ブラジル)」は自国の世界最大級の鉄鉱石資源を100%の権益で保有している。

・「ノリリスク・ニッケル」はロシアのタイミルでニッケルとパラジウムの生産量において世界最大を誇っています。

BHPビリトンは南オーストラリアにウラン・原料炭・鉄鉱石の権益を多く保有していますし、南米「チリ」「ペルー」では銅やモリブデン(
主に工業用の潤滑油の原料や特殊鋼製造に使用される)の権益が多く保有されています。

近年中国国内でアルミ生産トップの企業は世界でも生産量2位を誇るほどです。
中国の鉄鋼業界の進歩はここ5~6年で約3倍近くの成長を見せていますが、過剰な生産の影響は世界に大きく響いています。
世界の巨大工場「中国」による銅・ニッケル・鉄鉱石などの需要落ち込みも世界の資源事業にも大きく影響します。

とりあえず生産はどうあれ、原材料においては原産国の企業による寡占状況下で価格の変動もあまり無く高い水準での取引が続きそうです
ね。