フリーズドライ技術とは

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いまや誰でもお世話になっているフリーズドライ製法の食品はどういう仕組みで出来るのでしょうか。
インスタントラーメンの麺もかやくもこの製法で乾燥された状態で手にしていますよね。
よくご存知の味噌汁やラーメン・コーヒー・生菓子・医薬品・牛丼・カレーなどへの応用がされています。
なんとイカの塩辛までもがフリーズドライされています。
お湯を注げばあっという間に出来上がるのは本当に助かりますね。

では、この便利なフリーズドライの原理をまず見てみましょう。
フリーズ=凍らす+ドライ=乾燥の文字通りの製法をしているのですが、「なるほど!」という仕組みなのです。

まずは材料を-30℃で凍結(フリーズ)させます。
この状態では常温=水分(液体)ですが、凍結した時点では氷(個体)になっていますが、解凍するとまた水分(液体)へと戻ります。
もし解凍されていく時点で液体へ戻らずに、水蒸気=(気体)になってくれれば乾燥出来ますよね。
真空状態ではこれが可能なのです、この氷=(個体)が水=(液体)にならずに蒸気=(気体)になる作用を昇華といいます。
この真空乾燥技術で完全に水分を飛ばす事ができます。
さらに気圧の低い高山では沸点が下がりますよね、さらに気圧を下げれば-30℃付近でも水分を蒸発させることができます。
この作用と真空乾燥技術を組み合わせたものがフリーズドライなのです。

また、フリーズドライ製法メリットは
①水分を完全にとばす事で保存料を使用せずに長期間の保存ができる。
②水分が無くなればその分軽くなります(乾燥前に比べて約1/6になります)、処理の際に成型しておけば保管もしやすくなります。
③水でもお湯でも水分があれば瞬時に元通りになります。
④熱を加えた乾燥と違い、栄養素や香りや味を失う事が抑えられます。

簡単に本格的な味が楽しめるので便利に利用していますが、こういった技術のおかげなんですね。