フッ素ってフライパンだけじゃない。

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フッ素樹脂加工のフライパンは1990年代には、大変なブームになっていました。
「料理が焦げつかない」「洗うのに手間がかからない」といった特徴は主婦の皆さんにウケたようです。
わたくしのような男性でもたまに料理をする際には、結構楽チンで助かります。

料理がくっつかない、こういった性質を【非粘着性】というそうです。
この性質を利用してプリンターやコピーの機構に取り入れられています。
インクなどはこういった加工を施していないと、くっついて取れなくなります。
フッ素樹脂加工の【非粘着性】のおかげでインクが付着しても固まる前に綺麗に出来ます。

こういった耐薬剤性・耐熱性・難燃性・絶縁性などの特長を活かす事で、さまざまな分野に利用されています。

電気特性の面では絶縁の抵抗値が大きく、ケーブルの被覆に利用されています。
この技術を活かす事で被覆の厚みも軽減できるようになり、さらにケーブルのスリム化ができています。
ノートパソコンや携帯電話などの電子機器の小型化にも貢献しています。

フッ素コーティングをしていない鉄のフライパンを使っていた頃は、強火でフライパン全体に油をなじませて焦げ付かないように使っていたようですね。
錆防止の効果にもなっていたそうですが、一時的な効果であっても立派なコーティング技術ではないのでしょうか?