大雪の経済効果などについて

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異常気象のせいでしょうか、14日以降東日本(特に関東方面)ではかつてない程の積雪がありました。
ある衣料品店では季節商品の売れ行きが例年とは比べものにならない位に伸びているそうです。
降雪や積雪の経験の少ない地方では、1シーズン分の在庫が販売終了してしまったそうです。

また道路の交通状況では、渋滞が至る所で発生してガソリンの消費が上がっているそうです。
ガソリンスタンドもいつもは空いている時間でも、給油待ちの車列が続いていたという事です。
居酒屋さんなどへのお客さんは少なく、俗に言う”家飲み”といわれる帰宅して飲酒する人も多くいたのではないでしょうか?
実際コンビニやスーパーなどでの酒類販売量も増え、同時購入の食料品もよく売れたとされています。

家屋や道路も雪国と違い脆い部分があり、建物の屋根部分の倒壊や信号機が折れてしまうという事態も起きています。
交通網はどこも渋滞や通行止めが発生して動けずじまいで、クルマを乗り捨てて帰宅する人もいるほどでした。
なかでも、高速道路の通行止めのニュースは驚いた方も多いでしょう。
高速道路の通行止めは流通業界へのダメージが大きいはずです。
商品の流通が難しくなり、ライフラインでもあるスーパーでも商品の品薄・品切れ状態になっているという報道がされていました。

高速道路という全ての物流の大動脈が寸断されているわけですから、部品・部材の調達も出来ない状態では何も製造はできません。
自動車製造各社にも影響が出て、トヨタも生産ラインの停止を余儀なくされました。
愛知県豊田市の高岡工場・堤工場・元町工場、愛知県田原市の田原工場の4工場の操業停止が起きました。
プリウスやレクサスなどの主力車種の製造に影響が出ています。
静岡県のスズキも3工場で操業の一時停止が起き「ワゴンR」の生産に影響が出たほか、日産・スバル・ホンダも影響を受けています。
従業員の通勤も困難になり操業ができない工場もあり、製造業にも大打撃を与えました。

今回の大雪では雪かき用のスコップや衣料品、スタッドレスタイヤなどの急な需要が発生しました。
しかし、事故などで保険請求も件数が増えているそうですし、ゴルフ場などの屋外施設にはキャンセルが相次いでいます。

このあとのツケがとても怖いのではないでしょうか?