プラスチックって強い

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プラスチックの普及による利便性は誰もが感じているはずです。
一般消費者にも台所用品やプラモデルなどの玩具、事務用品など無くてはならないものですよね。

金型による成型技術の普及により、自動車関連・医療品関連・日用品などへの部品供給へ向けた大量生産ができるのは最大の特長です。
ただプラスチックといえば意外と簡単に「ポキッ!」という音と共に折れてしまいます。
接着剤などでの補修をしてみても、元の強度や機能(機構)には戻らない経験は皆さんもお持ちでしょう。

プラスチックは約100種以上の素材があります、塩化ビニール・ポリエチレン・ナイロン・アクリル樹脂などなど。
お馴染みのビニール袋や食料品保存容器、ペットボトルなどは私たちも手にする事は多いでしょう。
でも強度という点では人の手でも処理・処分できてしまう程ですよね。

そこで皆さんに「エンジニア・プラスチック」(以後”エンプラ”と略称)をご紹介します。
「エンプラ」は、一般のプラスチックとはちょっと(とても)違います。
特長として耐熱(100℃~150℃)・耐摩耗性があり、水や薬剤・溶剤にも耐性を持っています。
太陽光による劣化や可塑性も受けにくく、耐衝撃性・難燃性もあります。
「エンプラ」は軽量で潤滑油も不要なため、鉄に変わる素材として歯車や軸受けなどに加工され活躍しているそうですよ。

鉄よりも硬い強度を持ち軽量化・耐久性・寸法の精度を要求される航空・宇宙分野の部品としても使用されています。
身近なモノではOA機器部品や自動車部品・フィルム製品や新幹線の部品などに応用されています。