合成樹脂って何かな?

clst002-s

現代社会は合成樹脂(プラスチック)とは切っても切れない関係になっています。
合成樹脂とは、主に石油を原料として製造された高分子化合物で、いつもお世話になっているプラスチック製品も含まれます。

合成樹脂といっても天然樹脂に似ていたのでこの名が付いただけで、樹脂とはまったくの別物です。
1907年にアメリカのベークランドが発明したベークライトにより、合成樹脂工業の分野が始まりました。

合成樹脂の糸を使用して作った繊維が、いつもお世話になっている合成繊維です。
合成樹脂は可塑性(圧力により起きた変形が永続する)を持つものが多いのです。
熱に対する性質から、熱可塑性樹脂は、ポリ塩化ビニル・アクリル樹脂・ポリエチレンなど。
熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂・尿素樹脂・メラミン樹脂などが、代表的であります。
(熱可塑性樹脂=熱で柔らかくなり、変形してしまう)
(熱硬化性樹脂=初め柔らかいが、熱を加えると硬くなってしまう)

一般にプラスチックと呼ばれているものの特徴として、
○電気を通さない。(絶縁体)
○耐水性・耐油性・耐薬剤性があり腐食などの影響を受けにくい。
○燃えやすい。(可燃性)
○紫外線に弱い。(太陽光に当たると劣化が早まってしまう)
といった性質を持っています。
これは利便性のある特徴といえるのですが、逆にリサイクルの難しさが問題とされています。
製造者側には扱いやすい・量産しやすいというメリットはありますが、手にする側(消費者など)がキチンと扱う事も課題となってきます。