世界のモノづくりをけん引する「放電加工機」

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放電加工機は自動車や電気製品などの金型や部品加工などの製造現場で広く使われています。
切削加工では難しい複雑形状品を高精度に加工でき、通電する素材であれば材質や硬さにかかわらずに加工できるのが特徴です。

中国、韓国などのアジア諸国でも需要が拡大しており、世界のモノづくりをけん引しているのです。

「高精度・高生産性を実現」
放電加工とは工具電極とワーク(加工対象物)の間に高い電圧をかけて放電、その表面を瞬間的に溶かしてワーク形状を除去する加工方法です。
放電加工機には大きく2種類のタイプがあります。
表面に形状をあしらった電極を使用してワークに転写する形彫り放電加工機、細いワイヤ電極を使用してワークを切断するワイヤ放電加工機がこれです。

また棒状電極を使用して細穴を加工する細穴放電加工機もあります。
これは切削加工では不可能な範囲の小径の穴加工が可能なので、ワイヤ放電加工を行う際のスタート穴を開けるために使われたりします。

多くの工作機械と同様に放電加工機も自動化が進んでいますので、
実加工時間以外に電極やワークの製作、加工プログラムの作成、電極やワークの計測や取り付け、取り外しが必要なことから、これらの工程をスムーズかつ正確に動かし長時間の連続運転を可能にすることで生産性の向上を実現します。
最近では産業用ロボットと組み合わせた自動化提案を行う動きも見られます。