コンピュータの年問題

今現在は西暦2017年です。今から17年前の西暦2000年には4桁目の数字が変わる年として、世界中のカウントダウンが大いに賑わいました。しかし、その裏側で2000年問題という課題がありました。別名Y2K問題、ミレニアム・バグ等呼ばれています。
2000年問題とは2000年1月1日の4桁目の西暦が変わる時にパソコンなどのコンピュータが誤作動やオーバーフローを起こしてトラブルが起こるのではと想定された問題です。直前の1999年にはメディアでも大きく取り上げられ、不安視していた方も多かったです。
その2000年問題に対して日本各地の電車や発電所で対策を行っていました。対策はどれも人命に関わるものばかりでした。
しかし日本では大した混乱は起きませんでした。なぜなら年号が昭和から平成に変わるときにコンピュータのプログラムを1989年に見直しをしていたからです。世界規模では1990年代末に使用していたプログラムの訂正を事前に行っていました。この作業でかなりの費用と期間が取られたそうです。
実際に問題となったのは2000年1月1日よりも閏日の2月29日でした。当日を閏日として処理せず「日付誤り」として取り扱ったり処理に障害が出る事例が発生したのです。各地でATMが停止したり駅の改札口を通れなくなるなどトラブルが実際に発生しました。
実はコンピュータによる年問題はこれだけではないのです。他にも2001年9月9日問題、2010年問題、2011年問題という問題も発生し、更に今後は2025年問題、2036年問題、2038年問題、2079年問題、2088年問題、10000年問題とコンピュータの問題は山積みです。
これらの課題に対処すべく対策を練っている企業や団体が存在しています。が10000年問題だけはあまり研究されていません。誰もが約8000年後の対策は遠い時代過ぎて今考えても無駄だと思っているからです。