ミツバチが私たちにもたらしたもの その2

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その1の前編ではミツバチ自身が生産製造する物質に着目してきました。
その2ではミツバチの働きなどから私たちの生活に生かされているものをピックアップしていきます。

まずミツバチは優秀な送粉者です。
花から花へと飛び回り、蜜と花粉を集めて蓄えます。
葯を擦って花粉を集めた後に、後肢にある花粉籠と呼ばれる部位に蓄えます。
ミツバチが別の花に移動したときに、花粉の一部は柱頭にくっつき受粉します。
種類別に言うと果物ではイチゴやメロン、桃に梨、キウイフルーツなどが、野菜ではナスやキュウリカボチャなんかがミツバチの恩恵を受けています。
農家の人たちにとってミツバチは欠かすことのできないパートナーであり、
私たちの食卓の彩にも重要な働きをします。

次にミツバチから学ぶべきことは巣にあります。
巣は正六角柱の部屋の集まりなのです。
この正六角注が規則正しく並んだ構造をハニカム構造と呼びます。
ハニカムとは英語でハチの巣という意味です。
ハニカム構造はとても強度が高いことで有名です。
また強度が高いだけでなく、同じ量の材料で最大面積の部屋を作ることができる最効率の建築技法でもあります。
軽量かつ高強度を発揮するハニカム構造はさまざまな製品や構造物に利用されています。
例えば新幹線の床や航空機の翼などが有名でしょう。
ほかにも靴の中敷きのように身近なものから、人工衛星のパネルのようにスケールが大きいものまでさまざまな分野でいろいろな場所でミツバチから学んだことは活かされているのです。

いかがでしたか。二回に分けてお送りしたミツバチが私たちにもたらしてくれたもの。
ただ単にハチミツやメロンにイチゴが食べるのと、こういった働き者のおかげだと知って食べるのではきっとおいしさも違うでしょう。
また健康食品にもそうだし、移動手段や日々の生活を支えることにもミツバチは光をもたらしてくれました。