接着剤

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前回は食用の海苔についてをブログに載せました。今回は食べれない方の糊(のり)についてお話です。糊は接着剤の1種に含まれています。接着剤は物と物をつなぐために使われる物質を指します。ここではその接着剤の説明をしたいと思います。

接着剤は5つの分類があります。
反応系
初期状態は化学反応を起こす前の成分を主体とする液体または固体。光や熱などを与えることで熱硬化を開始します。与える熱量は高温や常温などで硬化反応が促進されます。この分類の接着剤はほとんどは工業用、特に電子部品用途に用いられています。

溶液系
初期の状態は合成樹脂やゴムなどの固形分が水・アルコール・有機溶剤などの溶媒に溶け込んだ液体状のものです。水系接着剤のうち水分蒸発と再湿によって可逆的に硬化と溶融を起こすタイプです。いわゆる糊と呼ばれるものです。

固形
初期状態は粉体・ペレット・フィルム・網状などの固体のタイプです。なお、流通段階では固形の接着剤でも使用前に水などに溶かすものは溶液系に分類されます。

溶解系
主に有機溶媒を用い、基材の一部を溶解することで拡散接着を行うものです。代表的な例としてはプラモデルのポリスチレンを拡散接着する用途等が挙げられます。塩化ビニール製の水道管等の接着に用いられています。

テープ
セロハンテープ、ガムテープといった初期状態は接着剤を布や紙・金属箔・セロファンなどのテープ状基礎に塗布または浸漬したものがテープに分類されます。一般に粘着剤と呼ばれる粘性を持ち、圧力を加えることで被着材に対する流動性を持たせ、剥離に対する凝集性が硬化に代わる保持力となります。

接着剤に使われている材料はデンプンや漆、膠(にかわ)といった植物や動物の成分を使っているものもありますが、今では化学物質を使うことが多いです。接着剤の化学物質の中には直接手で触ってはいけないような物も含まれていることもありますので、家庭用品については、その含有物質について工業用途などと比較すると厳しい制限が施されています。

接着剤は用法、用量を正しく用いればあらゆるものを繋ぎ止めてくれる縁の下の力持ち的な存在な物なのです。