人類の夢!それは美味しい物を食べること!宇宙食編

宇宙食

皆さんはどのようなときに幸せを感じるだろうか。
筆者は食いしん坊なので美味しいものをたらふく食べるときが一番幸せだ。
しかし美味しい物を好きなように食べるには制約がかかる環境がある。
そう宇宙だ。
宇宙といえば無重力なのは皆さんはすでにご承知だと思う。
正確にはわずかに重力がある微重力だが今はいいだろう。
ではなぜに重力がないと困るのか。
一番は液体を容器に注ぐことができないのだ。
コーヒーやスープはもちろん、醤油やソースなんかの調味料も液体のものは全て重力のおかげで容器に注ぐことができるのだ。
無重力では重力が働かないので液体はふわふわと空間を漂ってします。
漂った先に機械があれば故障の原因にもなってしまう。
というかそもそも無重力だと容器を地面において固定することも難しい。

そこで宇宙食の出番だ。
初期の宇宙食は食品をペースト状にしてチューブに入れるという皆さんが想像するようなものだ。
直接中身を吸い上げれば無重力の問題は一応パスできる。
しかし次の問題は飽きがくることだ。
冒頭でも著者の楽しみは食べることと書いたが、食事は娯楽だ。
そこで食品にさまざまな工夫を施し宇宙空間へ運んでいる。
例えばスープの問題だが、ラーメンなんかがいま国際宇宙ステーションでは食べられている。
これはスープの粘度を高めて少なめにし、麺も一口サイズにするなどいう工夫をしたことで地上とは異なるが宇宙でも食べられるように進化したのだ。

また宇宙空間では味覚が変化することも報告されている。
宇宙空間での身体の変化は骨のカルシウムが抜けてもろくなったり、筋力の低下などが挙げられるが、
味覚もみな薄味に感じるようになるという報告がある。
そのためか、宇宙食は比較的味付けが濃い味になっている。
ただ最近の報告では味覚は変化無しとの報告もあるので難しい問題だ。
ただ1ついえるのは生命維持に食事は不可欠であるし、娯楽でもある。
宇宙開発というとロケットや宇宙ステーションなんかが思い浮かびがちだが、
食事の開発も立派な宇宙開発であることを忘れてはいけない。