コンビニの店舗数拡大と流通の管理体勢

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安心してください、開いてますよ!!
今やコンビニはなくてはならないものの一つとなっています。
A店の前にB店が….というように過密ともいえる展開をしているのにも関わらず顧客の獲得もしっかりとできているのは何がポイントになっているのでしょうか。

*** いつ行ってもお目当ての商品がある…
コンビニは、取扱商品・サービスを含め「多分野」「多品種」「少量陳列」というのが特徴です。

お弁当や惣菜からお菓子・ソフトドリンクや酒類、さらに簡易的な医薬品や生活雑貨までとジャンルを問わない品揃えが魅力となっています。
しかしそれは「店舗内の商品管理」や「随時追加の発注」などといった細かい管理体制が必要になります。
そういった定期的な管理や把握は、製造業の分野でも「トレーサビリティ」という在庫や出荷製品の管理にも通じるところでもあります。

部品・部材管理や仕掛かり品や納品予定数に対する出荷待ちの数量把握など、製造業の分野でもこういった管理ができれば、コストの見直しや工程管理のチェックもできますね。

*** システムの構築…
こういった管理の体制は「各店舗」から「管理センター」などを通じて「エリア管理部・配送センター」などとのネットワークを確立させる必要があります。
各店舗内でのスタッフによる「POSシステム」「携帯式発注端末」などでの商品管理が店舗コンピュータからデータを管理する部署へと送られ、各工場や配送センターへと情報が送られます。

流通の面では、
「弁当・おにぎり・惣菜・パン・牛乳など」の日に数回の定期配達を行う日配品
「菓子類・雑貨・飲料(アルコール類含む)・個人顧客への配達預かり品(※1)」なども毎日の便で配送されます。
雑誌などは販売日に合わせて納入されます。

配送の際には温度管理のできる車両を使用して「衛生管理」や「(消費期限を守るため)決まった時間」に各地域のセンターから運ばれてきます。
※1:ネットショッピングなどの商品をコンビニで受け取ることができます、その商品も一緒に運ばれます

*** 顧客のニーズや地域環境に合わせられる柔軟な対応…
コンビには「学校」「病院」「銀行」「郵便局」「オフィス」「駅」などと併設されるなどその地域や出店場所での環境に合わせて商品展開もできるようになっています。
またコンビニ業界でも他店との差別化を図るため「店内調理」「プライベートブランド」などといったサービスをはじめ、銀行ATM、各種料金収納、宅配便受け取り(商品預かり)、生鮮品、商品の個別配達なども行っています。

また、こういった流れは「スーパー」にも波及しています。
広告の商品を店舗まで行かずに購入でき、自宅まで届けてくれる「ネットスーパー」は高層階に住んでいる方・高齢者・子育て世代にも評判です。

こういったシステムの構築は、製造業などの他分野でも「工程管理」「部品管理」「流通管理」などへと応用できるのではないでしょうか。