「乾燥剤」「脱酸素剤」ってどういったものなんでしょうか?

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スナック菓子っておいしいですよね、食べだすととまらなくなっちゃいますよね。
「サクサク」「ポリポリ」「しっとり」…それぞれに味わいがあります。
そういった食感や風味を維持できていないと美味しくなくなってしまいます。

よくパッケージの中に「乾燥剤」や「脱酸素剤」というものが入っています。
これらは何のために封入されているのでしょうか?

*** 「乾燥剤」って?…
「乾燥剤」・・・文字通り湿気を吸収して乾燥させるものです
電気・電子機器や精密・機械部品や薬品などの「防錆」「変質防止」や、農業用肥料などにも使用されています。

シリカ(ゲル)・・・二酸化ケイ素でできていて、透明(白い)粒や青い粒の入ったよく見る袋に入ったアレです。
「青い粒」は吸湿するとだんだん「ピンク」「赤」と、変わっていきます
※「レンジでチン!!」または「天日干し」で復活しますが性能は激減します
※「食品添加物」としても使用されていますので安全性に問題はありません

石灰乾燥剤・・・振ると「サラサラ」と音がします。(初期状態=生石灰)
中に “生石灰” が入っていて吸湿すると “消石灰” へと変化します
※パンパンに膨らんだ状態のものは「しっかり仕事をした」状態で再生は不可(お疲れ様です)

*** 「脱酸素剤」って?…
「脱酸素剤」・・・酸素を吸収して「錆」「カビ」などの変質を防ぐものです
 微生物の繁殖防止や害虫の駆除、衣料品の変質を防ぎます。
 ※密閉容器中の酸素濃度(約21%)を0.1%程度にまで調整できるものです。

鉄系脱酸素剤・・・鉄の酸化作用により酸素を吸収するものです
 ※鉄系の脱酸素材には “水分” が必要になります
 乾燥したものを保管する場合:あらかじめ水分を吸収させた素材を使用する
 水分のあるものを保管する場合:保管するモノの水分を吸収しながら反応します

有機系脱酸素剤・・・有機物(活性炭などを使用したフェノールや糖)の分解作用により酸素を吸収させるものです
  ※鉄系脱酸素剤とは違い “水分” を必要としないタイプもあります
  こちらは乾燥食品の保管にピッタリです

*** 使用する際の注意ポイント…
「乾燥剤」「脱酸素剤」を一緒に入れてしまうと、お互いの効果を打ち消してしまうことになります。
「そのまま口にするのは危険」ですが、正常に使用して付着してしまうくらいの量なら人体には影響はないそうです。

特に「おつまみ(珍味)」など “しっとりした” 製品には「脱酸素剤」が、粉末状の調味料や「パリパリ」の焼き海苔などには「乾燥剤」が大活躍してくれますね。