スピーカーと圧電セラミクス

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耳から入ってくる情報(音)は空気の振動によって伝わってきます。
これは心地よい音もうるさい騒音も同じ原理で耳に入ってくるのです。
しかし音という情報が無ければ我々の生活は不自由になってしまうはずです。

音の聞こえ方には個人差があります、しかし発生のメカニズム自体は変わりはありません。
その聞こえ方なんですが、録音した自分の声を再生すると「えっ! これが自分の声?」と思われるでしょう。
録音の際にはマイクは空気を伝わってくる振動の音を記録しているからです。
音は人間の骨を伝わって聞こえてくる振動音も合わさっているので違和感を覚えるのだそうです。

上記の振動音は「空気振動音」と「骨振動音(骨伝導音)」と言い分ける事ができるでしょう。

** スピーカーの原理は…(ダイナミックスピーカー)
「固定された磁石」の磁界の中で「電気信号を受けたコイル」は、電気信号の強弱で振動をします。
ですからその振動が「コーン」と呼ばれる部分に伝わり音が聞こえます。
スピーカーから出力される音は空気振動音という事になります。

同じ出力でも高音を再現したい場合には「小さなスピーカー」、
また逆に低音を再現した場合には「大きなスピーカー」がむいています。
これは高い音は周波数も高いので、小さなスピーカーの方が速く振動することができます。
大きなスピーカーでは振動もゆっくり伝わりますので低音の再現ができるのです。
(「低音」はウーハー「高音」はツィーターなどと言われています)

** 圧電スピーカーの活躍とは…(圧電セラミクスって?)
材料としては天然結晶・人工結晶が使用されます。
水晶振動子に水晶が使用されているのと同じ効果。(圧電効果と逆圧電効果)
圧電効果・・・対象物に電気を流すと振動を起こす
逆圧電効果・・・対象物に圧力をかけると電気を発生する

この「圧電効果」を利用すれば空気の振動を発生させてスピーカーとなるのです。
また、圧電スピーカーは小型で製造できるため電子機器の中に使用されています。
使用電力も小さくて済み、安価に製造できるのがメリットです。
ただし、音楽を再生するような出力はなさそうです。(高音から低音までをカバーできるようなものではないため)
主に入力音などの再生や高音を活かしたメロディ再生などに使用されています。

お子さんの絵本にも使用されている「圧電スピーカー」ならご存知でしょう?
開けるといろいろな効果音やメロディが流れてくるのは楽しいですよね。