「ろうそく」の灯りはあたたかみがある

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ろうそくに灯をともすといえば現代の生活シーンでは、宗教的な儀式などを除けば滅多にないですよね。
ろうそくの明かりで生活をするにはちょっと暗いのでは?

皆さんもご存知でしょうが、明るさの強さを表す単位としてカンデラ(cd)があります、これはろうそく一本の明るさを基準としているのです。
(ろうそくは「キャンドル」なので「カンデラ」というようになったとの説が有力)
明治時代にこの実証はされています、ろうそくの明るさは1.0067cd(カンデラ)という事ですので確かなのでしょう。
実際ホームセンターや電器店などで販売されている電球や懐中電灯なども明るさをカンデラで表示している商品がありますからね。

ではホントにろうそくの明かりだけで読書や食事などができたのでしょうか?
みなさんのお宅に「ろうそく」はありますか?
それは「和ろうそく」でしょうか?「洋ろうそく」でしょうか?

その「和」と「洋」で明るさは違ってきます。
実験されたデータを見ると「和ろうそく」は「洋ろうそく」の約2~3倍の明るさがあります。(注:太さや種類、距離にもよる)

「和ろうそく」の芯は、主に和紙を使用して「綿」や「イ草の茎の部分」を巻き付けたものを使用しています。
その芯にハゼの木の実を原料とした「蝋」を塗っては乾かし塗っては乾かしと工程を繰り返していきます。
そのため芯の太さもバラツキがあり、ろうそくの断面にも繰り返しの作業で年輪のような模様が見られます。
「パチッ」という音と共に揺らぐ炎は「大きく」「オレンジ色」のキレイな明かりを放ちます。

「洋ろうそく」の芯は、品質に一定のバランスのとれた糸を使用しています。
ろうそくの材料もパラフィンという石油由来の成分からできています。
(重油や灯油などへと精製する際にできるもので、マッチの軸にも含浸されています。)
型に流し込み大量に製造できるのは効率的です、また芯材は一定の太さの糸などを使用していますので炎も安定しています。

大量生産のできる洋ろうそくは「カラフルさ」や「安さ」もウリですね。
また、洋ろうそくのパッケージには「燃焼時間15分」などと記載されています。
日常使用するには洋ろうそくの方が「便利」かもしれません。
しかし、仏事などでは「和ろうそく」が必要な時もあります、煤が出にくいのは仏壇などが汚れないので助かりますよね。

和ろうそくは手作業のためちょっとお値段が…という面もありますが、独特の炎の揺らぎや明るさは「洋ろうそく」には出せません。
洋ろうそくもアロマキャンドルなど癒し効果も演出する事ができるのはうれしい特長ですね。

電灯の明るさなら何でも見えるくらい明るいのですが、「ろうそく」のほのかな明るさでなければ見えないものもあるのでは?