ペットボトルのCAD化

ペットボトルの実物を3D計測 ⇒ 計測データからCAD作成

ペットボトル(PET Bottle)について

ペットボトルという名称は日本しか通用しない和製英語です。
PETは合成樹脂のプラスチックの一種で、ポリエチレンテレフタレートという材料から作る容器をいいます。

ポリエチレンテレフタレートは、軽くて耐久性に優れることから飲料用容器として多く用いられています。
PETは肉厚が薄いため独特の凹凸模様や角をつけて補強しています。
飲料水・食品・化粧品・医療品など、ガラス瓶や缶に替わる容器として、ペットボトルが活躍しています。

原料を射出成形機で原型となる試験管状のプリフォームを作り、これを延伸ブロー成形機でボトルの形状にします。

  1. プラスチックボトルを金型にセット
  2. 溶融した樹脂をチューブ状に押し出す
  3. 金型を閉じる
  4. エアーを吹き込みブロー
  5. ボトルを冷やす
  6. 金型を開き、ボトルを取り出す

PET樹脂ペレット⇒溶融した樹脂をチューブ状に押出⇒PET樹脂をチューブ⇒金型に入れて加熱後エアーを吹き込みブロ-成形

ペットボトルにおけるリバースエンジニアリングの利用

ペットボトルの形状によって、商品イメージや販売数に影響が出るようにもなってきており、各社メーカはしのぎを削っています。
試作モデルのCAD化、製品からのCAD化、金型からのCAD化などの現物形状から3D-CADデータを作成します。
リバースモデルは、STL・IGES・パラソリッドなど、どのCAD/CAMでも使えるフォーマット形式で提供できます。

ペットボトルの実物形状からリバースモデル作成

  1. ペットボトルの実物形状を3D計測します。透明の場合はX線CTスキャンします。
  2. ペットボトルの3D計測データからポイントデータの点群データを収集、収集した点群データを最適化します。
  3. 複数の方向から3D計測した、点群データを独自のアルゴリズムの効率的手順を利用し、正確に位置合わせをします。
  4. ポイントデータの点群データを、三角ポリゴンメッシュに再構成し、個別のポリゴンデータを合成して最適な3Dデータにします。
  5. ポリゴンデータの断面を円弧や直線などの幾何線に置き換え、抽出した断面ラインを利用してCADモデリングをします。
  6. リバースモデリングの専用ソフトウェアーにて、3D計測からリバースエンジニアリングのCADモデルを作成します。

ペットボトルの実物 ⇒ 非接触3D計測・接触式3D計測 ⇒ 点群 ⇒ ポリゴンデータ ⇒ 3D合成 ⇒ リバースモデル作成