プラズマの原理は、高温のプラズマ(電離気体)を使って金属を溶かし、圧縮空気などでその溶けた金属を吹き飛ばすことで切断。
🔧 プラズマ切断機の基本原理
1. アーク放電の発生
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プラズマ切断機は、電極とワーク(金属素材)との間に高電圧の直流アーク放電を発生させます。
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このアークが金属表面を加熱し、局所的に非常に高温(約20,000〜30,000℃)のプラズマ状態を作り出します。
2. ガスによるプラズマの生成
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一般には圧縮空気や窒素・アルゴンなどのガスが使用され、これがアークの熱で電離しプラズマになります。
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このプラズマガスが細いノズルを通して高速で噴き出され、切断する箇所を集中加熱します。
3. 金属の溶融と吹き飛ばし
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高温プラズマによって金属が溶け、その溶融金属が同時に吹き出されるガスの力で切断面から吹き飛ばされることで、金属の切断が完了します。
🔥 プラズマ切断の特徴
特徴 | 説明 |
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高速切断 | 酸素切断よりも速く、熱影響が少ない |
多様な金属に対応 | 鉄・ステンレス・アルミなど非鉄金属も切断可能 |
高精度 | 精密な切断が可能で、バリも少ない |
安価なガス使用 | 空気で動作する機種もあり、コスト削減が可能 |
⚠️ 注意点
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絶縁性の高い手袋や面の着用など、感電・高温火傷対策が必要。
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使用中は高輝度のアーク光が出るため、適切な遮光保護具が必須です。
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切断中に煙や金属粒子が発生するため、換気・排煙設備も重要です。
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