アナログ時計の構造こそハイテクではないのか?

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先日テレビの特集コーナーでアナログ時計を修理する職人さんを特集していました。

構造はいたってシンプルなんですが全てがうまく噛み合わなければ動くことはありません。
アンティーク時計ですと腐食によって再生できない部品もあります。
こういった部品は職人さんによる手作りで製作し直すのです。

以前「ゼニス」社のレインボーフライバックという時計を手にしたことがあります。
ストップウォッチ機能を使用させた状態でボタンを押すとリセットされて再スタートするという機能がありました。
こういった機能はデジタル技術では簡単な事かもしれませんね。
でもこの仕組みを考案・設計し製造する技術力というのはすごいものだと思いませんか?
工作機器も今のような精度の良い物があるわけではないでしょう、それでもこれ程の物が作れるというのは凄い事です。
今でも部品単位から作る「マニュファクチャリー」を貫いているブランドは、本場スイスでも数社といわれています。

生きている間は調整不要?のカレンダー表示ができる「永久カレンダー」(永久とはいっても定期的(100年おき位)の調整は必要)
ムーブメントの自動補正機能である「トゥールビヨン」
時刻を音で知らせる「ミニッツリピーター」など”超”複雑時計があります。
複雑時計には基本的には過度な宝飾はされていません、それなのに○千万だとかいう価格になります。
これほどの技術を完成させた歴史や職人さんへの技術料ですよね、でも納得の価格ではないでしょうか?
ゼニスやジャガー・ルクルト、ユリスナルダン、バセロン、ブレゲなどハイレベルな時計を扱っているメーカー(ブランド)は必見です。
(なかには高級時計メーカーというより、セレブに人気の宝石をちりばめた超有名”宝飾時計”ブランドもありますけど…。)

いまではレストアした100年ほど前の懐中時計がネットでも手に入る時代です。
機能や機構を考案し設計する開発力、精度の高い部品を安定供給する生産技術力、販売ルートの開拓も大変な時代だったでしょう。
その頃に思いを馳せ、アンティーク時計を手に入れてロマンに浸ってみてはいかがですか?