スポンジのはなし

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スポンジというとクッション材として、洗浄作業にも医療・美容製品にも欠かせないものの一つではないでしょうか。
もともとスポンジは海底に生息している海綿動物の加工品(天然スポンジ)だそうです。

これを合成樹脂などによって再現して造ったのが、お馴染みのスポンジ製品なのです。
スポンジ製品の中でもわれわれに一番馴染みのあるものを見てみましょう。

*** メラミンスポンジ ***
原料にメラミン樹脂を使用していて、キメの細かい硬めのものをよく見かけます。
洗剤を使用しなくても少量の水分で磨くように使用すればキレイになります。
台所仕事ではシンクのくすみ、茶碗の汚れ、水周りの水垢汚れに大変効果があるようです。

*** ゴムスポンジ ***
天然ゴムやフッ素ゴム、シリコンなどを原料としてなどを練り込んで作られるものです。
原料の種類や発泡剤、軟化剤の調整次第で製品の硬さも変化が作れます。
こういった性質を活かして、機械の衝撃を吸収するクッション材や緩衝材、パッキン、断熱材などに加工されます。
広く工業製品や製造現場で活用されているスポンジ製品ではないでしょうか。

*** 事務用、一般使用スポンジ ***
切手を貼る際、ビニール袋の口を開ける際、書類をめくる際、クルマの洗車作業、ドアの開閉時の吸音に…などなど
様々な用途に対して加工もしやすく安価で入手しやすいものです。

ウレタン(ポリウレタン)について…
ウレタン樹脂は「パッと見」はスポンジに良く似たものもあり、構造も大変似通っているものです。
寝具のクッション材や、伸縮性に富んでいて加工もしやすく成型しやすいので自動車のシートなどにも活用されています。
特に自動車ではパッキンとしての使用も多いのですが、これは気密性の高さが信頼されているからでしょう。
早速クルマのドアや冷蔵庫のドアなどを見てみましょう、しっかりとお仕事してくれていますよね。