ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン(Universal Design)は、あらゆる人々が利用しやすい製品や環境をデザインする考え方。

このデザインの原則は、アメリカの建築学者ロナルド・L・メイスによって1990年代初めに定義されました。ユニバーサルデザインは以下の7つの原則で表されます:

  1. 公平な利用(Equitable Use)
    • すべての人が公平に利用できるようにデザインすることを目指す。
  2. 柔軟な利用(Flexibility in Use)
    • 個人の能力や嗜好に応じて利用方法を変えることができるデザインです。
  3. シンプルかつ直感的な利用(Simple and Intuitive Use)
    • 複雑さを排除し、直感的に利用できるデザインを心掛る。
  4. 知覚による情報(Perceptible Information)
    • 必要な情報を、多くの人々が知覚できるような方法で提供することです。
  5. エラーに対する許容(Tolerance for Error)
    • ユーザーの誤りや未予防の事態に対して寛容な設計を目指し、事故や誤使用を防止。
  6. 身体的努力の軽減(Low Physical Effort)
    • ユーザーが少ない努力で利用できるようにデザインします。
  7. サイズと空間の適切な利用とアプローチ(アプローチと使用のためのサイズとスペース)
    • どのような体のサイズや姿勢でもアクセスできる、または利用できるような空間を提供することを目指す。

ユニバーサルデザインは、フリーバリア設計とは異なり、特定の人々のニーズを満たすための特別なデザインではなく、あらゆる人々が利用できるデザイン。

このように、ユニバーサルデザインは、全ての人がアクセスしやすく、安全で快適に利用できる製品や環境を生み出す方法として広く採用されています。