増税の波に乗ってしまうのか?砂糖税。

世界中には様々な税金の制度があります。
消費税と違い、酒税やたばこ税などは一応関係のない人にとっては無害ですが、関係がある人にとっては大打撃です。
お酒やたばこなんて体に悪いし大人だけでしょと思ったそこのあなた。
甘い!それこそ砂糖のように甘いです。
世界中では今現在砂糖税なるものが真剣に吟味され、実際に導入された国もあります。
例えば、フランス。
2011年に砂糖入り飲料1缶に対し0・01ユーロ(約1円)のソーダ税が導入されました。
お次にメキシコでは14年に砂糖入り飲料1リットルに対し1ペソ(約6円)。
アメリカでも州によっては砂糖税が導入されています。
カリフォルニア州のバークレー市で2015年から砂糖入り飲料1オンスあたり1セント(約1円)の課税対象になっています。

この砂糖税に関する流れは止まらなです。砂糖以外にもメタボの原因になりそうなものを狙い撃ちしている税があります。
ハンガリーで2011年に「ポテトチップス税」なるものが施行されました。
スナック菓子やクッキー、炭酸飲料、栄養ドリンクなどの塩分や糖分が多い飲食料品を対象に5~20%の税金が課されるといいます。
デンマークでも2011年に飽和脂肪酸が2.3%以上含まれる乳製品や肉類、加工食品などに1キロあたり16クローネ(約220円)課税する「脂肪税」が導入されるなど、今世界は健康志向の課税の一大ブームなのです。

正直やばい。筆者はメタボもメタボでいいとこの体型かつ体重です。
この流れが日本に来てしまったらと思うと・・・

実際に日本ではどうなのでしょうか。
「砂糖に課税してはどうか」。日本でこう提案がなされたのは、厚生労働省の有識者会議「保険医療2035策定懇談会」が昨年6月にまとめ、塩崎恭久厚労相に提出した提言書です。
提言書は2035年に日本を健康先進国にするために、中長期的な健康対策や医療制改革が盛り込まれています。
その中に「たばこ、アルコール、砂糖など健康リスクに対する課税を社会保障財源とすることも含め、あらゆる財源確保策を検討していくべきである」と明記されました。
会議は合計8回行われたが内容は非公表であり、どの有識者が提案し、どういう経緯で砂糖税についても提言に盛り込まれたのかは不明です。

ところでこの砂糖税が導入されるとどうなるのでしょうか?
先ほど紹介したデンマークでは脂肪税は導入1年後の12年に廃止に追い込まれました。
食品価格が高騰して近隣国に国民が買い物に行くようになってしまい、期待した効果が得らなかったそうです。
米バークレー市のソーダ税も同様の理由で機能しないとの指摘もあります。
ただこれは陸続きの大陸での話。四方を海に囲まれた日本でどうなるのかは不明です。