電子書籍端末における電子ペーパー「Eインク」モデル・キンドルの利点と欠点

Eインク記事画像
(私物で所有しているキンドル・ペーパーホワイト)
スマートフォンを始めとする携帯型液晶タブレットの普及によりそれらを利用したアプリを始めとする
「電子書籍」が脚光を浴びています。
紙の本は、かさばる。出版コストの問題。などで廃版となり入手が困難となった昔の本もデジタルデータ化し電子書籍として比較的安価に供給し、出版ビジネス・モデルの一つの形として定着しています。
ですが、液晶画面を長時間見続けるわけですから当然、目が疲れます。そこで、本好きな方は
より実際の本を読む感覚に近い「紙の質感」を求めています。その要求に答える形で普及していった
電気書籍端末。その筆頭に米アマゾン社が独自開発した「Eインク」を採用した、キンドルがあります。
今回は、そのキンドルのEインクの特徴や長所と短所。実際にEインク・モデルを使用してみて
感じた事を踏まえつつ、書いてみたいと思います。

「エレクトロニック・インク(Eインク・その構造)」
簡単に言うと、電流マットの上に物凄く小さいガチャガチャのカプセルを隈なく敷き詰め、
そのカプセル内に白と黒の電気に反応する粒子が入っている。といったイメージです。
この白と黒の二つの粒子を、「意図的に電気誘導させる」事で、描画をする仕組み。のようです。

「その長所。キンドル(Eインク・モデル)」
上記のような仕組みから、電気をほとんど使いません。実際、私も使ってますが、
「壁紙にしている間、電力は消費しません。」と説明書に書かれていても、意味が分かりませんでした。
すなわち、画面を切り替える「電気誘導」時にしか、電力を消費しない為だったのです。
だから画面に映っている時は、ほとんど電力を消費しません。
(通信で消耗しますが、それは欠点の方に記述します)
また、黒と白のみの二諧調表示なのでコントラストが鮮明で、解像度が低くても視認性の高い画面表示を実現。そして、なんといっても目に優しい。この辺りがキンドルを愛用する読書家が多い理由と感じます。

「その短所。キンドル(Eインク・モデル)」
1・タッチパネルの圧力センサーの精度がイマイチ悪い!誤作動が多いです。したがって打ち間違いも多いです。しまいにはタッチしても反応しない事もあります。意味が分かりません。そんな時は、再起動です。
2・言うのは野暮だが、白黒表示しかできない!!カラーなのに白黒表示・・・いっそ差別化して価格帯を下げてコンテンツを販売してくれれば良いのに。
3・3Gモデルは消費電力が高く、活字しかダウンロードできないので結果的にキンドルの長所を相殺している!(第4世代の感想)外でも使えるという事ですがコミックなどデータ量の多いコンテンツはwifi一卓となります。小説など活字データは3Gでいけるので、
これは用途に応じてモデルを選ぶ選択肢が既にあります。がwifiを使わないと漫画は落とせません!
あと3Gとwifiが複合仕様になっているので消費電力が、やはり速い!

最後に。個人のデータをキンドルに入れる事が出来るので、いわゆる「本が場所を取って大変です!」な方は自分でスキャンしてデジタル・データ化する通称「自炊」という物に、非常に向いている端末だと、
個人的には思います。