外も中も検知できる「赤外線」を使用した機器類

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センサーでキチンと認識されていても出庫の際の「左右確認」でもたつくと、バーが「ゴン!!」と来ないか心配です

・・・ パルスオキシチェッカー ・・・
これは病院でお世話になったことのある方はご経験があるのでは?

クリップのような小さな機器に指先を挟んでLED(赤色光と赤外線)の照射を行い血中の酸素濃度を測定します。
このとき得られる情報で、血液中の成分 “ヘモグロビン” の「酸素飽和度」が分かります。

人間は呼吸をして酸素を取り入れた際、肺でヘモグロビンの約96~99%が酸素と結合して動脈を流れているそうです。
静脈を流れている状態では酸素をすみずみまで運んできたのですからヘモグロビンの「酸素飽和度」は低いのです。
動脈は大きく脈動していますが静脈や血管以外の組織は動脈よりも動きは緩やかなのでその際の光の透過度の違いで血中酸素度をわり出し検出します。

指先の表皮から入射されたLED赤色光と赤外線は反対側のフォトダイオードなどのセンサーで検知します。
こうした「透過」「反射」などの反応による測定や検知は多分野で活用されています。

*** 赤外線は可視光線のすぐ隣…
赤外線(近赤外線)を使用したセンサーやカメラなどは生活シーンにも多く用いられています。
人感(車両)センサーは自動ドアや立体駐車場の出入りや合流地点での注意喚起に活躍しています。

ナイトビジョンカメラでは僅かな月の明かりと赤外線光により周囲の状況を撮影することができます。
CCDカメラの性能の向上と赤外線LEDによる技術は、人間・動物など相手に気づかれずに検出することができるので防犯目的に、肉眼で確認できない状況下(夜間、悪天候時など程度にもよります)でも「透過・反射の特性」によって把握できるようになりますので救難・軍事での状況把握時に活用されています。

非接触型温度計、サーモグラフィ(熱感知映像)にも使用されています。

*** でもヒトの目も必要ですよね…
赤外線を検体に照射してその反射を赤外線センサーで検知する場合、検体の異状があれば赤外線の反射レベルに変化が見られセンサーが感知します。
その状況をカメラで撮影して人の目でもチェックをすれば、なお品質も向上・安定するはずです。

検査機器を使用するメリットは、連続して短時間(長時間稼動でも)で検体に影響を与えない(非破壊)状態で検査でがきて、設定による検査項目の誤差調整もできる事です。
しかし、検査で通過した誤差範囲内の検体でも「外観」が悪ければ良品として流すことはできません。
そういった”微妙”な「色合い(ムラ)」や「クラックや表面の粗さなど」は人の目で確認するべき項目でしょう。

数量の多い場合はかないませんが、外観検査時の “微妙な判断” はやはり人間の目にはかなわないのでは?