「テフロンコーティング」表面処理の効果とは

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フライパンはもうどの製品も何らかの「コーティング加工」がされています。
IHヒーター対応のものも多く販売されていますし、ガス火でも使用できるものがほとんどです。

その中でも「テフロンコーティング」は、TVコマーシャルでも結構耳にしている言葉でもあります。
テフロンは「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) 4フッ化エチレン樹脂」というものです。
※ テフロンはデュポン社の商標です、一般には「フッ素コーティング」といいます。
フッ素コーティングというとクルマのコーティングなども連想できますし…
あえてテフロンコーティングと表記させていただきます

熱に比較的強く、非粘着性に富んでいるのでフライパンのトップコートにも使用されています。
油を敷かずに調理ができてくっつかないという画期的なCMは記憶に残っています。
今では「マーブルコート」「ダイヤモンドコート」などいろいろと出ています。
※ 「くっつかない」というより「くっつきにくい」というほうが正しいそうです

*** テフロンコーティングの効果は…
テフロンコーティングの性能はいろいろな場面で活躍しています。

・約-190度という極寒の環境から、約260度という高温まで幅広く耐えられます
・絶縁性も高く、水分や油分もつきにくく耐薬品性もあります

温度差にも水(薬品など)濡れにも強く、汚れず・乾燥・湿気にも強いのは使用する場面を選ばないものです。

ただし、家庭で使用される「フライパン」などへのコーティングは強火+空焚きをしてしまうとアウトです。
特にフタを使用すると高温になり過ぎてしまうので変性を起こす可能性もあります。
また、薬剤などへの耐性を得るには厚くコーティングする必要もあります。

食品加工工場などの給排水パイプや薬剤などの保管(貯蔵)タンクなどで活躍もしています。
他の樹脂素材やセラミック素材などの添加によって、長期間・長時間の特殊条件下での耐性を得ることもできます。