「省エネ」に直結する冷蔵庫の真空断熱材

冷蔵庫、真空断熱材

冷蔵庫は冷凍・冷蔵庫の外側を真空断熱材で包み込んで外からの熱侵入を防ぎ同時に室内保温を保持させています。
真空断熱材は魔法瓶にも採用されています。長時間保温することができます。
温度管理の効率が上がれば省エネになります。
そんな省エネに直結するといわれる冷蔵庫の断熱技術、断熱材・真空断熱材について調べてみます。

冷蔵庫の断熱材の構造
内側をポリウレタン断熱材にしています。外側に真空断熱材を施しています。
冷蔵庫の外側の真空断熱材の厚さはmm単位でたいへん薄いものです。
真空断熱材はウレタン断熱材と比べると、薄く、熱伝導率が低く、8~10倍の断熱効果があります。
薄い断熱材の仕様によって冷蔵庫はコンパクト化できたり冷蔵容量を増やすことができたりします。
冷蔵庫の可能性が拡がるのです。

住宅に応用されている真空断熱材
室内の温度管理の効率が上がることが省エネにも役立つことが住宅の建築素材としても注目されています。
真空断熱材は住宅の省エネにもなります。中でもパナソニックの真空断熱材は住宅の断熱材としても使われています。
断熱によって室内の温度管理の効率が上がることによって空調などが省エネで機能しやすくなるのです。電気コストを低くすることができるのです。
パナソニックほど薄い真空断熱材ではありませんが他のメーカーでも住宅の断熱材にmm単位の真空断熱材を開発して採用しています。
しかし穴をあけてしまったりすると真空断熱材としての機能が欠けてしまいます。ですので構造をよく配慮する必要のある素材です。
薄いだけにデリケートな素材です。
最近では日中の住宅の建材がためる輻射熱と熱中症発症との関連や危険性が指摘されたりしています。
建材がためた日中の熱が夜間になっても輻射熱として残り睡眠時間帯の熱中症リスクとなっているのです。
熱い季節の住宅の断熱性能はその時期の暮らしの健康と関係するようになってきています。
住宅の輻射熱対策のための建材の研究もこれから行われていくのではないでしょうか。