サビのはなし

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サビは機械などを使用する方にとっては大変気になるものですよね。
動きが悪くなったり音がしたり、細かい鉄粉が落ちてきたりとさまざま。
サビは主に酸素と水分などとの酸化反応で進行していきます。

平滑だった表面が酸化してサビが発生すると表面がいびつになります。
いびつになった事で表面積がさらに大きくなり、奥へ奥へと浸食していく事で全体が脆くなってしまいます。

主なサビの種類:
赤錆—自然酸化によって鉄の表面に酸化鉄ができることで発生するよく見かけるものです。
緑青(ろくしょう)—青緑色のサビで主に銅が酸化すると発生するものです。
黒錆—主に鉄の表面に発生するサビの一種ですが、発生すると内部への酸素や水分の影響を防いでくれます。

サビに対する処置:
サビを取るには機械や工具(道具)を使用して取り除く方法と、薬剤や電気分解などの作用を利用して落とす場合とがあります。
発生してしまったサビを効率よく取り除くアタッチメント式の回転式のサビ取りブラシなどもあります。

エポキシ樹脂などを使用して水分や酸素などの侵入を阻止してサビの進行を防いだり、油などの成分でサビを防ぐ方法もあります。

塩化物イオン(例:塩化カルシウムに含有)による作用でサビは進みやすくなります。
波打ち際のほうが海中よりもサビやすいのは、酸素に触れる機会が多いためでしょう。
海水中の塩化物イオン粒子は風によって運ばれます、「海の近くはサビやすい」というのを聞いたことはあるでしょう。
雪国で散布される融雪剤も主成分が塩化カルシウムなので、この作用が大きくはたらきます。

早めの対策を心がけたいものですね。