木型を3D計測

木型モデルについて

木型は主に製品のデザイン・意匠面の確認用や、鋳造型・菓子型・帽子型・靴型などの原型用があります。天然木材、FRP、合成樹脂、発泡、おがくずなどの素材で作られており、比較的安価で作る事が可能です。
製品のデザイン・外観・使用感などの見た目などの修正・加工がしやすいのが特徴で、使いやすさ・可動部の取り付け位置・スペースの確認・解析など機能の検討用にも用いられます。

家電製品・自動車・新幹線・航空機などのデザインモデルや、機能検討用にも木型が利用されています。

鋳型→木型をもとに作成した鋳型に溶解した鉄を流し込む鋳造製品の製作に利用します。
菓子型→ 木型そのものが素晴らしい芸術品で、受け継がれてきた木型は伝統的な職人の技です。
帽子型→ 天然素材やフェルトなどで作成する高級な帽子は伝統技術である木型を使用して作られます。
靴型→靴の木型はデザイン・カタチ・履き心地などを決める重要なものです。近年はプラスチック製が主流となっています。

木型の例

  • 鋳造砂型の木型
  • 鋳造中子の木型
  • 機能検討木型
  • たいやき型
  • 菓子木型
  • 帽子木型
  • 靴木型

木型モデルの現物形状からリバースモデル作成

①木型モデルの現物形状を3D計測します。
②3D計測データからポイントデータの点群データを最小化して点群データの最適化をします。
③複数の方向から3D計測した、点群データを独自のアルゴリズム(効率的手順)を利用し正確に位置合わせをします。
③ポイントデータの点群データを、三角ポリゴンメッシュに再構成し、個別のポリゴンデータを合成して最適な三次元データにします。
④ポリゴンデータの断面を円弧や直線などの幾何線に置き換え、抽出した断面ラインを利用してCADモデリングします。
⑤リバースモデリングの専用ソフトウェアーにて、3D計測からリバースエンジニアリングのCADモデルを作成します。
⑥リバースモデルは、CAE解析、CFD解析などに利用できます。

原型師が製作した微妙なカーブなどの形状をデジタル化するには、現物を3D計測してデジタル化する方法が用いられています。

木型モデル⇒非接触3D計測・接触式3D計測 ⇒ 点群⇒ポリゴンデータ ⇒3D合成⇒木型モデルのリバースモデル