ガスセンサーの活躍

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最近の生活では臭いというものに過敏になり過ぎてはいませんか?
トイレであったり混み合った場所であったり海岸沿い(磯の臭い)など環境によっては様々な臭いがあります。

強い臭いというものには「危険」を伴うものもあるので注意が必要です。
たかが「臭い」ですが、意識障害を起こしたり爆発を誘発するなどとんでもない作用が起こります。
家電製品でもガスファンヒーターなどには臭いセンサーや一酸化炭素センサーが搭載されていたりして不完全燃焼などを早期に発見できるようになっています。
ご家庭にもあるガス漏れ警報器・換気扇・エアコンや空気清浄機にもセンサーが搭載されていて快適な空間のために目を光らせているのです。

こういったセンサー(ガスセンサー)にも種類があり精度の順から、半導体型・電気化学型・接触燃焼型とに分けられます。
・接触燃焼型 : 10ppmから1%程の濃度を検知
・電気化学型 : 1ppmから1000ppmの濃度を検知
・半導体型 : 約1%から数pptという極低濃度の広い領域のガスを検知
 (濃度:%→ppm→ppb→pptと小さくなっていきます)
検知するガスの種類でも分けられます。

臭いの種類や特徴で私たちの身の回りの揮発性有機化合物(VOC)・病気の診断・アルコールや口臭のチェックなどに活用されています。
※ 主分による臭いの特徴
・アンモニア—し尿のようなにおい
・メチルメルカプタン—腐った玉ねぎのようなにおい
・硫化水素—腐った卵のようなにおい
・硫化(二硫化)メチル—腐ったキャベツのようなにおい

各センサーによる特徴と主な検知ガス
** 半導体式センサー
低濃度のガスに対しても高感度で検知でき、長寿命で家庭用ガス警報器にも使用されています。
主に「メタン、イソブタン、一酸化炭素など」主に可燃性のガスを検知します。

** 熱線型半導体式センサー
小型で安定性に優れていて一般家庭用から工業用まで幅広く対応できます。
主に「メタン、イソブタン、一酸化炭素、水素、フロン、アンモニア、各種溶剤、アルコール、空気汚れ等」を検知します。

** 定電位電解式センサー
ガスを特定の電位で電解した際に生じる電解電流を検知することでガスの濃度を測定します。
主に「一酸化炭素、硫化水素、ハロゲン、オゾン、窒素酸化物、塩化水素など」を検知します。

** 隔膜ガルバニ電池式センサー
工業用の酸素濃度計に使用されるセンサーで、主にトンネル工事・マンホール内の作業・下水処理施設・倉庫内の作業時の酸素濃度を測定します。

エチケットとして口臭が気になる時があります、自分では分かりづらいもの。
口臭チェックができる「口臭チェッカー」が3000円程度で販売されています。
営業などで面と向かってお話しをされる方は使ってみてはいかがでしょう?

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写真:タニタ ブレスチェッカー ペン型 HC-212S-WH