実験映像で良く出てくるあのビーカーを撹拌する機械

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実験映像で良く出てくる上の写真のビーカーを撹拌する機械って何?

あれは1940年代にアメリカで開発されたもので、名前を「マグネチックスターラー」というようです。
磁力を利用して「攪拌子」と呼ばれるパーツを回転させて内容物(主に液体)を攪拌する機械をいいます。
この機械の撹拌に使用する撹拌子にはいろいろな形状があります。
撹拌したいモノ・量・温度に合わせて使い分けられます。
十字型のものや十字の入った円形のもの、細いものから楕円形のものまで様々です。

撹拌棒を使用してかき混ぜると「カランカラン」とぶつかってうるさいですし、以外と混ざっていない時もあるようです。
この機械を使用すると粘度の高い液体も、温度調節が必要なものも、速い回転で撹拌したい場合も対応できます。

また長時間・均一レベルでの速度で撹拌でき、容器を完全に密閉しても撹拌ができるのも実験・実証には必要な要素でしょう。
こういった機械には使用する薬剤などの事も考えられ耐薬剤性の高い金属やガラス・セラミック・テフロンを使用しています。

電動ミキサーのような機器で撹拌する方法もあるそうです、こちらは高粘度の液体でもトルクをあまり落とさずに撹拌できます。
マグネチックスターラーは直接動力を撹拌子に伝えているわけではないのですからトルク面ではちょっと物足りないかもしれませんね。

また天板の上に複数の容器を置いて円運動をさせて撹拌させるミキサーもよく映像で目にします。
製薬会社や食品会社などの開発や分析の仕事には欠かせない機器類の一つでしょう。
自分では使う機会は無いものですが見ると気になるものっていろいろありますね。