コンテナ

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今回はコンテナのお話です。

コンテナとは、内部に物を納めるための容器です。コンテナは人間が発明した容器の中でも特に大型の物です。主に金属製の箱で箱で、その中に輸送物を積み込み航空機、鉄道、トラックや船舶などで輸送を行います。形は立方体のイメージが大きいと思いますが、中には筒状の円筒形や、航空機に合わせた逆台形の航空貨物用などの形も存在します。

コンテナの形や大きさは世界ではISO(国際標準化機構)によって規格化されています。ISOの管理の元、多種多様なコンテナが存在します。規格化されていることによって一つのコンテナの積み荷を移し替えることなく航空機・船・鉄道・トラックなどに積んで運ぶことが出来ます。ですが、日本で使われているのは独自規格の物です。日本のコンテナで日本国内での鉄道で輸送されるコンテナは、すべてJR貨物単独一社のみで総括管理しています。それ故に国際空港などでやってくるコンテナもJR貨物での輸送用コンテナ形式としての承認登録と、完全な輸送管理下に置かれる事になります。JR貨物以外の民間所有のコンテナの場合は1990年代以降は鉄道私有コンテナでの規制が緩やかになった影響で多くの企業・事業団体がコンテナを所有し、運用業種は多種多様になっています。

世界では前述したようにコンテナがISOによって世界で規格化されているので今では当たり前の様に行われている海陸輸送の一貫化が実現しました。まだコンテナの規格が整っていなかった時代にはコンテナを移し替える作業が多く、これによって多くの人手が必要だったりや盗難などの被害が続出しました。それが1956年にアメリカ最初のコンテナ専用貨物船「Ideal-X」の就航以降、徐々に世界でコンテナ輸送が浸透していったのです。現在ではISOのコンテナ規格のグローバル化が進行しています。その点は長年に渡って独自規格を採用している日本は世界で遅れをとっています。

また、コンテナを居住空間に使うようにもなりました。宮城県では2011年の東日本大震災の被災地向けに作られた仮設住宅としてはじめて海上コンテナを利用した多層式仮設住宅の入居が開始されました。

世界中の企業が一致団結したことによってコンテナの規格化が進み、そのコンテナによって世界の流通をスムーズにさせたのです。