「ゴム」の種類と性能(使いドコロ)の違い

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今ご家庭で「ヨガ」が流行っているそうです、フローリングにマットは必需品ですね
ゴム製品にはいろいろな性能が要求されています。
工場などでもフロアや大型機器類のクッションになっていたり柔軟性(弾性)を発揮した使用もされています。

*** お仕事以外では…
一般にゴムと言うと「輪ゴム」「消しゴム」に馴染みがあるため、柔軟で伸び縮みが自由な「ソフト」なイメージが多いように思います。
確かに「ゴルフボール」といった硬いものもあれば「ゴムボール」のように当たってもそう痛くはないソフトなものまであります。

一般家庭内で見かけるものといえば、
ゴム手袋・キッチン排水溝のフタ・ホースなど挙げればきりがありませんし、特に「水まわり(水濡れ)」に多いような気がします。

*** ゴム製品の使用環境…
ゴム製品は全般的に「酸・水濡れなど」には強いといえます。
Oリング・パッキンなどは、漏れ防止や異物の流入を防ぎ可動部にもよく使用されています。
ご家庭でも「水周り」だけでなく、使用環境によっては「油」「薬剤」「燃料」などといったものの使用にも耐えられなければなりません。

ゴム製品の種類や特徴など…

シリコンゴムは特に「耐熱性能」が良好です、-60℃~200℃までの性能があるので「厳寒または高温状態」での環境下で使用ができます。
こういった環境として「屋外使用での設備」や「高温の蒸気・換気・排気ダクト」などと過酷な環境で使用されています。
しかし「薬剤」などの影響を受けやすい性質もあります。

ニトリルゴムは「食品工場」などで作業されている方が青い手袋をされているのをテレビ映像でも見かけることがありますが、その「青い手袋」はおもにニトリルゴム製のものが多く使用されています。
伸びや密着性も高く作業がしやすいのが特徴で、劣化も少ないという面もあります。

ブチルゴムは「耐衝撃性」も強いゴムです、主に「耐候性」「耐薬剤性」「電気絶縁性」に優れているのでケーブル(配線用)や耐熱チューブ・耐薬品チューブやタイヤのチューブにも使用されています。

エチレンゴムは-40℃~120℃の温度環境下で使用でき、「水・酸・アルカリ」といったものに対する強度もあります。
耐候性が良く伸縮性も高いうえに「コストが低く抑えられる」ことも特徴です。
クルマのウインドウの枠にも使用されています。

アクリルゴムは特に自動車の「パッキン」「オイルシール」などに使用されています、ガソリン燃料への耐性も強く高温の環境下でも使用できるのが特徴ですが、機械的強度に弱い面があります。

「柔軟性」「引っ張り強度」「耐摩耗性」「耐候性」「耐油・耐容剤性」などの性能をどう発揮するかでゴム選びも変わってきます。
ゴムを製造する際の素材によっても性能が違ってきますので、組み合わせる素材のバランスも肝心なポイントになります。
使用する側も素材の特長を活かした使い方をしなければなりませんね。