色の変化で作業環境の改善を

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独特の配色(縞模様など)には目が行ってしまいますよね。
色にはさまざまな特徴があります、見え方やその表現には個人差もありますがそのほとんどに意味があったりもします。
「自然界では厳しい生存競争が行われています」よく聞くセリフですが、生活の中に取り入れることのできる要素もあります。
その意味を「色」で見てぜひ参考にしてみましょう。

*** 保護色・警戒(警告)色..

保護色・・・地面や樹皮などの色合いや模様に合わせ紛れ込む状態、主に身を守る・身を潜める目的があります

警戒(警告)色・・・派手な色・模様で相手を威嚇・警戒させる効果があります、自身に「毒や鋭い牙」などがあることを知らせるものです

これらの色や組み合わせは私たちの暮らしにも活かされています。

線路の遮断機や工事の標識などは「黄色と黒の縞模様」が一般的です。(そういえばスズメバチも黄色と黒の縞模様です)
また警戒情報などは緊急性を認識してもらう意味合いもあり「赤い文字や表示」が使用されています。

海外では「全身オレンジ色」「オレンジに黒い斑点」といったいかにも毒々しい配色のカエル
キケンな毒キノコは「鮮やかなピンク」「オレンジ」などこれらもキケンな雰囲気の漂う配色ではあります。
北海道などでは道路の標識の一つに赤い矢印があり、積雪が多い時期には「道路の幅」を認識できるようになっています。

色で見分けがつかない状況に形状までプラスされれば発見も難しくなります。
しかし照明や視点を変えたりすることで「アレ?」と発見できたりします。

実際、製品を並べる作業台の色を少し変えて作業をした結果、不良の発見と対処が素早くでき仕掛品の発生低減にもつながっています。
そこから歩留まり率や生産効率の改善も期待できるのでないでしょうか。

未然に防ぐことで不良クレームなどへの対応も減ってくるでしょう。
無数にある部品の中から「不良品」などを発見するのは困難ですし、不良の発見・確認ということ自体が余計な作業です。

色によっては警告・警戒を示しますが、見慣れた状況に変化を加えるだけで効果も期待できるのですね。
反対に保護色の効果のように周りに溶け込んでいるからこそ「おや??」と気づくこともありますから、作業慣れして全体が「ひとつの流れ」のようになっている箇所にこそワンポイント入れる要素になるのかもしれませんね。

「たったそれだけ」でもやるとやらないのでは大違いという事もたまにはありますよ。