ボールペンの構造と使い心地

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仕事でも家でもボールペンは今や生活の中で「必需品」のひとつでもあります。

進化する文具業界では「消せる」ボールペンも話題になりました。
みなさんはボールペンの事どれくらいご存知でしょうか?

*** ボールペンの先ってどうなっているのでしょうか…
ボールペンの先端はわずかに内側に加工されていて、ボール自体は先端より約1/3ほど飛び出ています。
そのため「紙面にボールが接触するベストな角度」というものがあり、その角度は「約60度~90度」だそうです。
※ボールの素材:ステンレス(安いけど耐久性が低い)・セラミックス・タングステン(長寿命)など
普通に使用している場合、インクは重力に従って先端へと向かい、ボールに付着して出ていくのです。
しかし「ベストな角度」よりも上向きで使用するとインクは先端とは逆の方向へと向かいます、こうなると「かすれてしまったり」「書けなくなったり」してしまいます。

*** ボールペンが突然書けなくなった…
原因にはさまざまあります。
・無理な使用方法によるもの
先端を押しつけすぎた
ペン先で穴を開けた(強引にする方いますね)
・使用環境の変化によるもの
寒い(インクも出づらくなります)
紙が濡れている
ペン先を上向きにして使用しているなど…

対策としては(注:絶対に効果があるわけではありません)
ティッシュを何度か折りたたみ、その上で優しく円を書き続ける
ペンのお尻部をつまみ振りまくる、さらに振りまくる!!そして円を書く
ペン先を温める(直火はいけません)、そして円を書き続ける (※インクのトラブルの場合です)
自転車のスポークにテープで貼って回すのも効果アリです(同僚が実証済)

*** インクなどの進化…
インクは「水性」「油性」「ゲル」「エマルジョン」などがあります。
「水性」インクはコスト的な面と水濡れによる滲みなどで「油性」ほどの出番が無いようです。
主に流通しているタイプは「油性」のものです裏写りも少なく濡れても滲まないのが利点ですが、書き損じには注意が必要です。

ゲルインクは本体内では「粘度が高い」のですが、ボールへ付着すると「粘度が低くなり」紙面ではまた「ゲル化」して滲みにくくなる特長があります。
(ゲルインクを使用した「フリクションボール(パイロット)」は、摩擦熱で消せる商品で学生さんの間で大ヒットしています。 )
エマルジョンインクは「水性インク」「油性インク」を合わせたインクです。

*** ボールペンの使いやすさ…
各メーカー・ブランドともペン先の太さは、1.2ミリ(B)・1.0ミリ(M)・0.7ミリ(F)がメインとなっています。
B・M・Fという略号を使用して表示されています。(例:「ブラックF」=黒の0.7ミリというように…)
市販されているボールペンには1.0ミリ(M)のものが標準で使用されている事が多いです

使用する「人」「シーン(場所)」「環境(寒冷地・屋外・天候)」などで好みは分かれるでしょう。
今はインクのリフィル(インクカートリッジ本体)が加圧されていて、雨にぬれた紙でも、上向きでも書けるものもあります。
この加圧タイプのものは “いざという時に書けない” というトラブルが起きないので「現場」「職場」では良い仕事してくれます。
※私は職場で「三菱鉛筆のパワータンク」を使用いしていますが大変活躍しています。
また「トンボ鉛筆のエアプレス」もリフィル(替え芯)が安く手に入りやすいのでコストパフォーマンスに優れています。
サイズも小さく作業服のポケットにも女性の手にもフィットします。

私ごとではありますが「パーカー」「ウォーターマン」「クロス」「三菱(ピュアモルト)」なども使用しています。
特にウォーターマンの「エキスパート」や「チャールストン」はクラシカルなスタイルで、しっかりとしたグリップ感もありお気に入りです。